一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2088  第276回 岩戸句会 8月

2019年09月03日 | 岩戸句会

線香花火呟くように落ちにけり   薪

昭和家族の真ん中にいた大西瓜

 

通販のカタログ厚し残暑かな    洋子

大夕立人も犬も走る走る

 

夏休み自由の刑に処せられる    炎火     

無宗教のはずの俺が墓洗う

 

衛兵の頬に一筋汗の跡       海人

一杯で止せば良いのに酔芙蓉 

 

炎帝やマスクマスカラ背にリュック 豊春

墓洗う父母の面影薄れゆく

  

風鈴の音色賛否の人模様      余白

蟻がいるアチラコチラに心にも

 

妹の美人薄命墓洗う        稱子

人っ子一人居らぬ公園蝉しぐれ

 

檜扇や老人ばかりの内科医院    雲水

乗っていたドローンタクシー昼寝覚め 

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする