一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2092  衛兵の頬に一筋汗の跡      海人

2019年09月07日 | 

 衛兵とは、警備・取り締まり・監視の任務についている兵、近衛兵などのこと。宮殿の門の前で直立不動している兵士。前句とは真逆の、自由とはかけ離れたことを、平気でできる多くの人間が、この世に存在しているのだ。例えば、突然背中が痒くなったり、頬を蚊や蚋に刺されたりしても、絶対に直立不動を崩さない。

 ナポレオンの数千人の軍隊は、間近に砲弾が落ちても、絶対に隊列を崩さなかったらしい。人間は、自分の任務を自覚すると、自覚させられると、洗脳させられると、死さえ恐れなくなるらしい。

 日本の官僚たちも同様で、安倍首相に忖度し、公文書を改ざんしたり消去したり、それを隠蔽するために、究極担当者が自殺したんだから大したものである。

アべリア