一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2143  交番に入りしカマキリ喧嘩ごし  凛

2020年08月04日 | 

 カマキリは、蟷螂(とうろう)とも言う。名前の由来は、「鎌で切る」から「鎌切り」となったという説と、「鎌を持つキリギリス」からという説がある。

 さてこの句、そのままの解釈では意味をなさない。カマキリを人間と見立てて読むといい。つまり、カマキリのような酔っぱらった男か女が、交番の若いおまわりさんに食って掛かっているのだ。

 交番には、落とし物、例えば子猫や子犬を拾って届けに来たり、逆に落とし物をしたので探して欲しい、認知症の母親がいなくなったので探して欲しい、などと様々な依頼が舞い込む。

   猿や猪が出たから捕まえて欲しい、泥棒に入られた、人が車にはねられた、などと様々な問題を解決しなければならないのが、おまわりさんなのだ。本当にご苦労様です。

ヤマユリ(山百合)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする