一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2144  長梅雨やセミの抜け殻石の上  パピ

2020年08月05日 | 

 今年の7月は、30日雨が降ったそうである。晴天は、たった1日。過去に梅雨の明けなかった年は1回。八月になってからの梅雨明けは、わずか5回だそうである。というわけで、8月梅雨明けの仲間入りをしたのだ。

 さてこの句、何の蝉か分からないが、蝉の抜け殻が石の上にある、という。唯それだけのことである。だからどうなのかと言えば。蝉の脱皮は石の上ではまず行われないから、雨や風で運ばれたかもしれないし、誰か人間が置いたのかもしれない。石がどんな所にあったかも問題である。作者の庭か、公園か、旅先か・・・読者の想像は、果てしない。

 この句は、切れ字の「や」と二つの助詞の「の」以外は名詞である。又、蝉を「セミ」とカタカナにしたのも良かったと思う。

クチナシ(梔子)

コメント
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