今年の7月は、30日雨が降ったそうである。晴天は、たった1日。過去に梅雨の明けなかった年は1回。八月になってからの梅雨明けは、わずか5回だそうである。というわけで、8月梅雨明けの仲間入りをしたのだ。
さてこの句、何の蝉か分からないが、蝉の抜け殻が石の上にある、という。唯それだけのことである。だからどうなのかと言えば。蝉の脱皮は石の上ではまず行われないから、雨や風で運ばれたかもしれないし、誰か人間が置いたのかもしれない。石がどんな所にあったかも問題である。作者の庭か、公園か、旅先か・・・読者の想像は、果てしない。
この句は、切れ字の「や」と二つの助詞の「の」以外は名詞である。又、蝉を「セミ」とカタカナにしたのも良かったと思う。
クチナシ(梔子)