一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2789  有東木や川の流れと山葵ソバ   流水

2022年09月12日 | 

(うとうぎや かわのながれと わさびそば) 

 

  有東木は、静岡市葵区の山間地にある地名。江戸時代初期に、ここのワサビ山付近に自生していたワサビを移植し、栽培を始めたのが、日本のワサビ栽培の発祥とされている。

  作者は、小川のせせらぎを聞きながら、有東木の「うつろぎ」という蕎麦屋で山葵たっぷりのざる蕎麦を食べたそうな。「うつろぎ」という蕎麦屋の名の語源は、「空ろの木」中が腐って空洞ができた木であり、春に花咲く(卯の花)ウツギの木でもあり、「移ろう」世は常ならずの「無常」にも通じています。

  葵区の葵は、当然ですが徳川幕府の「葵の御紋」からきている。徳川の葵はフタバアオイ(双葉葵)で、ワサビの葉がフタバアオイと似ているから「山の葵」ですね。

カラスウリ(烏瓜)の花

コメント
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