老いてゆく12才の犬を見るのは悲しい。車が大好きなデンちゃんで、どこへ行くにも必ず連れて行くが、楽々乗れていた車に乗れず、ドスンと尻もちを付いてしまう。今までなかった下痢が増えた、などである。とんでもなく臭いおならもその一つ。但し、食欲が変わらないのが唯一の救いです。
句会にこの句を出したら、「デンちゃんが可哀そう」と言われてしまいました。黙っていたけれど、「本当に可哀そうと思っているのは、面倒を見ている私だと思うよ」四温という季語に「デンちゃん、今日は暖かくて良かったね」という思いを表したつもりだったけれど、逆に、非情の飼い主と思われたようである。
梅