京都五山の送り火は、〇大文字山(大)、〇浄土院西山(妙)東山涌泉寺(法)、〇船山(西方寺)、〇左大文字山(法音寺)、〇曼陀羅山の五山で炎が上がるらしい。
その中の、東山涌泉寺の送り火が「法」の字であり、東山又は涌泉寺が「法の山」と言われているという。
さて、法の山とは、衆生や修行僧に道を説く寺であろう。この句の「道無きほど」著莪が咲き乱れているとは、昨今の世界の混迷のごとく、仏教など宗教そのものが、道を示すことができなくなっている・・・・ということを暗喩しているのではないのか。
ホウチャクソウ(宝鐸草)