2021年7月3日、伊豆山土石流が発生し、死者28名、被害建物136棟、被災地は未だに立ち入り禁止になっている。早、鎮魂の三回忌である。
現在、原告被災者遺族は、熱海市と静岡県に対し、64億円の損害賠償を求めて裁判で争っている。暴力団がらみの業者に投棄を許可し、許可以上の不法投棄を知りながら強い行政指導を行わなかった熱海市と静岡県の責任は重い。はてさて、結審や和解に一体何年かかるのだろうか。
原爆被害者、水俣病患者、福島原発事故被災者、地震や台風など、様々な被害者救済を渋り、国や県は責任をなかなか認めようとしない。
情けないことに、最高裁の裁判までやると、十年以上かかり、国や県は被害者の高齢化や死亡を期待して、諦めさせることが国や県のねらいであり、そうなれば役人たちの思う壺なのだ。不法投棄業者を逮捕できず、被災者を救済しない国、県、市町村の議員や役人の存在、それこそ救いようのない状況が続いている。