掲句は、今朝の朝日俳壇の句。伝統俳句の稲畑汀子氏と現代俳句の金子兜太両氏に選ばれた。大笑いである。
偶然であろうが、俳句界の対極にあるお二人が共に選んでいるが、この句は、どちらかと言えば現代俳句の兜太氏の分野の句だから採って当然であろう。そして、汀子氏が採った理由は、やはり女心。夫の優しさにほろっときたのであろう。お二人は、テレビで時々拝見するが、ボケとツッコミの漫才のような丁々発止の会話が面白い。
いづれにしても、伝統俳句と現代俳句が別れているなんておかしな話で、これは元々俳句という同根から生まれていることを証明した、実に楽しい事件であった。
ムラサキケマン(紫華鬘) ケマンソウ科キケマン属の越年草