一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

449  山眠るうしろにいくつ山つらね  昭彦

2011年12月18日 | 

 日本国土の73%が森林だという。日本は、イギリスやドイツなどと比べてもはるかに平野の割合がが少ない。したがって本来、農産物生産地であるべき関東平野などの平野に、人口が密集してしまい、工場やビル、住宅に占領されてしまった。これは、明治以後の富国強兵や工業化政策などによる人口増加が原因だ。

 

 本題に戻ろう。この句のように、日本国土のどこへ行っても、山を眺めたらその向こうには、『山又山』に違いない。そういえば、青畝に「山又山山桜又山桜」というのがあった。

 

「山眠る」は冬。「山笑う」は春。「山滴る」が夏。そして「山装う」が秋の季語。本来の「山眠る」は、人を寄せ付けない、しんしんと降り積もって雪に覆われた雪山がふさわしい。

 

平成枯れすすき


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