6時起床。午前中は、隣の部の上司と同期にくっついて、横浜の高島屋で行われている第27回伝統的工芸品展を見に行く。「伝統的工芸品」とは、①主として日常生活の中で使われているものであること、②主要部分がてづくりであること、③伝統的な技術又は技法が守られていること、④伝統的に使用されてきた天然の原材料が用いられていること、⑤産地が形成されていること、を要件に経済産業大臣が指定し、国を挙げてその伝統技術を守ろうとするものである。有名なところでいえば、栃木の益子焼や石川の加賀友禅、京都の京人形、佐賀の伊万里・有田焼などが挙げられる。今回の展覧会では、関東圏の指定品目が集まっていた。神奈川県からは、鎌倉彫・小田原漆器・箱根寄木細工の3品目が出展。その全てが協同組合を通じて出展しており、私たちの組織の支援先であることから、今回ご挨拶に伺い、それぞれの内容について詳しく伺うことが出来た。特に箱根寄木細工は圧巻で、内容の詳細はwikipediaの該当ページに任せるが、目の前で実演して頂いたこともあって、素晴らしい技術に心から感動した。こういう貴重な技術を伝え続けていくことも、私たちの組織の大きな役割のひとつであろう。
小田原漆器。特徴は、木目を最大限に生かしていること。
箱根寄木細工
その後、同期は先にオフィスへ戻り、私と隣の部の上司の2人で昼食をとる。この上司は周囲から厳しいと言われている方で、私も「お前もう帰っていいよ」なんて言われることもあるだが、それでも私は全く嫌な気がしない。それは、第一に彼が自分自身にも厳しく、仕事に対する姿勢も素晴らしいこと、第二に、厳しい言葉の裏に「こいつを育ててやろう」という部下への愛情が見て取れるからである。要するに、文句なく尊敬できる上司なのだ。今回2人でゆっくり話をし、彼の仕事に対する想いなども聞くことが出来たのは、本当に良かったと思う。
午後からは、オフィスに戻って溜まりに溜まっている事務作業に取り組む。その後、昨日印刷したチラシの封入作業にも着手。就業時間後にはチームの上司や先輩だけでなく、隣の部の先輩方も手伝ってくださり、結局6人で20時過ぎまで取り組む。おかげで、予定よりかなり早いペースで作業が進んだ。先輩方に感謝である。
20時半過ぎにオフィスを出て、オフィスに残っていたメンバーで夕食。先輩方行きつけの中華料理屋(名前は忘れた)で、昨日に引き続き色々な話をする。学生時代や市役所時代は飲み会があまり好きではなかった(というか嫌いだった)が、ここに入っていつの間にか飲み会好きになっている自分がいる。まあ、相変わらず全く飲めないのだが。
22時半過ぎにお開きとなり、0時過ぎに帰宅。研修明けの1週間が、あっという間に終わってしまった。3週間振りの社会復帰はつらいものかと思ったが、案外自然と移行できるものである。