社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

9月10日(金)

2010年09月11日 23時19分47秒 | 2010年

  6時起床。午前中は、隣の部の上司と同期にくっついて、横浜の高島屋で行われている第27回伝統的工芸品展を見に行く。「伝統的工芸品」とは、①主として日常生活の中で使われているものであること、②主要部分がてづくりであること、③伝統的な技術又は技法が守られていること、④伝統的に使用されてきた天然の原材料が用いられていること、⑤産地が形成されていること、を要件に経済産業大臣が指定し、国を挙げてその伝統技術を守ろうとするものである。有名なところでいえば、栃木の益子焼や石川の加賀友禅、京都の京人形、佐賀の伊万里・有田焼などが挙げられる。今回の展覧会では、関東圏の指定品目が集まっていた。神奈川県からは、鎌倉彫小田原漆器箱根寄木細工の3品目が出展。その全てが協同組合を通じて出展しており、私たちの組織の支援先であることから、今回ご挨拶に伺い、それぞれの内容について詳しく伺うことが出来た。特に箱根寄木細工は圧巻で、内容の詳細はwikipediaの該当ページに任せるが、目の前で実演して頂いたこともあって、素晴らしい技術に心から感動した。こういう貴重な技術を伝え続けていくことも、私たちの組織の大きな役割のひとつであろう。


小田原漆器。特徴は、木目を最大限に生かしていること。


箱根寄木細工

  その後、同期は先にオフィスへ戻り、私と隣の部の上司の2人で昼食をとる。この上司は周囲から厳しいと言われている方で、私も「お前もう帰っていいよ」なんて言われることもあるだが、それでも私は全く嫌な気がしない。それは、第一に彼が自分自身にも厳しく、仕事に対する姿勢も素晴らしいこと、第二に、厳しい言葉の裏に「こいつを育ててやろう」という部下への愛情が見て取れるからである。要するに、文句なく尊敬できる上司なのだ。今回2人でゆっくり話をし、彼の仕事に対する想いなども聞くことが出来たのは、本当に良かったと思う。

  午後からは、オフィスに戻って溜まりに溜まっている事務作業に取り組む。その後、昨日印刷したチラシの封入作業にも着手。就業時間後にはチームの上司や先輩だけでなく、隣の部の先輩方も手伝ってくださり、結局6人で20時過ぎまで取り組む。おかげで、予定よりかなり早いペースで作業が進んだ。先輩方に感謝である。

  20時半過ぎにオフィスを出て、オフィスに残っていたメンバーで夕食。先輩方行きつけの中華料理屋(名前は忘れた)で、昨日に引き続き色々な話をする。学生時代や市役所時代は飲み会があまり好きではなかった(というか嫌いだった)が、ここに入っていつの間にか飲み会好きになっている自分がいる。まあ、相変わらず全く飲めないのだが。

  22時半過ぎにお開きとなり、0時過ぎに帰宅。研修明けの1週間が、あっという間に終わってしまった。3週間振りの社会復帰はつらいものかと思ったが、案外自然と移行できるものである。


9月9日(木)

2010年09月11日 21時41分38秒 | 2010年

  6時起床。今日は、一日中セミナーの案内チラシの用意に没頭した。送付封筒5000部の宛名印刷とチラシ15000枚(3種類×5000枚)の印刷を一気に済ませたのだが、そのためにほとんど全ての時間をリソグラフ(輪転機)の前で過ごした。昼食(仕出し弁当)も印刷室に椅子を持ってきて食べることになったが、その甲斐あって予定を前倒して郵送することが出来そうだ。上司や先輩たちは「ひたすら単純作業というのは大変だろう」と心配して下さったが、合間合間に急ぎの起案作成や修正、他の事業の管理等が入ったことでちょうど良い息抜きになったし、何よりこういう作業はあまり苦痛にならない。もし私が女性に生まれていたら、今頃一般職で楽しく働いていたかもしれない。

  事務処理で20時過ぎまで残業し、同じく残っていた上司や先輩方と夕食を食べに行く。場所は、最近関内に出来たという宮崎地鶏の専門店「じとっこ組合」。ここの鶏肉は刺身から焼きものまでとにかく質が高く、鶏肉に対するイメージが大きく変わった。料理がおいしいと話も弾み、最初は「ちょっとだけ」のはずが、結局2時間以上喋り続ける。仕事から恋愛まで、話は多岐に及び、とても楽しい時間を過ごすことが出来た。そして、これによって「(研修から)帰ってきたんだなー」と実感することも出来た。

  0時前に帰宅。シャワーで汗を流し、すぐに就寝。


9月8日(水)

2010年09月11日 20時50分58秒 | 2010年

  6時起床。午前中は、先輩と一緒に東京ビッグサイトで開催されている「第70回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2010」を観に行く。このショーは、海外を含む全国各地から集まった品物の展示・即売を行っている展覧会で、とにかく多種多様な製品・商品が展示されている。場内が撮影禁止だったために中の写真を載せることは出来ないが、本当にたくさんの魅力的な品物が並んでいた。ちなみに、入場者は基本的に各種のバイヤーだが、申し込みを行えば一般人でも入場は可能だろう。私たちが今回訪れたのは、先輩の担当する家具製造業の組合さんと、今後国からの受託事業で支援することが決まっている植物販売会社が出展しているからである。

  まずは、家具の組合さんのブースへ。開場直後で人が少なかったこともあり、担当者の方が「せっかくだから」と家具の説明をして下さる。何だかんだで展示されているもののほとんど全てについて教えて頂いたのだが、中でも私が一番気になったのは「からくり箪笥」である。一見すると本当に普通の箪笥なのだが、引き出しの奥や裏、壁面の裏などに隠しスペースがあり、貴金属や札束(100万円×10束=1,000万円)、書類などが隠せるようになっている。私はそれがからくり箪笥であるということを知っていても隠し場所が見つけられなかったし、そもそも本来はそうであることにすら気付かないだろう。しかし、もし仮に私がこの箪笥を持っていたら、来る人来る人に「ここに隠しスペースがあるんだよ。すごくない?」と自慢して回ってしまう気がする。まあ、おそらくその心配はないだろうが。なぜなら、ここの家具は高級品ばかりで、確かに素晴らしい質のものばかりだが、値段がニトリやIKEAとは1桁(場合によっては2桁)違うのだ。私のような一般庶民には、おそらく一生手が出ないだろう。


昼食は、組合の方と一緒にビッグサイト内の「香港飲茶楼ル・パルク」にて。

  昼食後、今後支援することになる植物販売会社のブースへ。この会社のメイン商品は「グリーンスティック」という、スティック型の植物種子である。付箋ぐらいの大きさ(ガリガリ君の棒の半分ぐらい)のスティックに各種の花や野菜の種子がついていて、それを土に挿すことで種を植えたことになるのだ。手も汚さず簡単に種まきが出来るし、何より安価でお洒落なので、企業が顧客に配る記念品などに重宝しそうである。事実、私たちが訪れた時にはブースにバイヤーが列を作っていた。そのため、私たちは簡単に挨拶をしただけで、すぐにその場を離れなければならなかった。

  オフィスに戻る時間までに少し余裕があったので、愛媛県の同系組織が出しているブースへ挨拶に伺う。私たちの属する神奈川の場合は、ごく身近に東京という最大の消費地があるが、愛媛などの地方の場合は、売りたいものはあっても売る先がないという状況に置かれているため、こういう展示会に積極的に参加されているのだ。愛媛県は、先日ここでも紹介した「今治タオル」をはじめ多くの魅力的な商品を持っており、認知度が上がればかなり世間に受け入れられるのではないかと思う。担当者の方も大変やる気に満ち溢れていたし、今回の出展でどんな成果が出るのか楽しみである。

  14時半前にオフィスに戻り、溜まっている事業関連の起案を作ったり、セミナーのチラシを印刷したりしているうちに19時を回る。本来水曜日はノー残業デーなのだが、私のチームに関してはそんなことは言っていられないようだ。しかし、もちろん帰宅が遅くなるのはちょっとつらいが、少しでもチームの力になっているのだろうと考えると少し嬉しくもある。

  22時過ぎに帰宅。夕食と入浴を済ませ、すぐにベッドに入る。何だかんだで、あっという間に今週もあと2日を残すのみである。