7時起床。ついに、3週間研修も今日で最後である。シャワーを浴びてから身支度を整え、荷造りをして宅急便を郵送する。
午前中の授業は、「指導員としてのあり方」。徳島県の組織の先輩で、中小企業診断士の資格も持っている方を講師に迎え、今後我々が指導員としてどう行動するべきかについてグループで話し合う。本来、私はこの手のある程度結論が見えている議題でいちいち話し合うというのは好きではないのだが、今日に関しては同期と一緒に過ごす貴重な時間に思えた。
最後の昼食は、「ポークソテー野菜ソース」
午後の授業(=今研修最後の授業)は、「中小企業政策提言」。午前中と同じくグループで、中小企業を支援するための新たな政策を考える。中小企業が抱える問題の主なものとしては、売上不振やそれに伴う資金繰りの悪化、後継者不足、IT化などが挙げられる。しかし、それでは他の班と内容が重なってしまうので、私たちの班では「BCP(事業継続計画)策定支援事業」を提言することにした。先に述べた課題と同様に、災害等の不足の事態に見舞われた時に会社をどう守るかというのも、中小企業にとって避けて通れない課題である。しかし、目の前の経営を何とかやりくりすることに集中しがちな中小企業にとって、この手の問題はついつい後回しになりやすい。だからこそ、そんな中小企業が積極的にBCP策定に乗り出すような政策が必要なのだ。具体的には、策定にかかる費用の補助はもちろん、策定後に受けられる様々な優遇策(例えば、いざという時に商工中金からの緊急融資が低金利で受けられる等)を設けることで、何とか重い腰を上げさせることが出来ればと考えた。
授業終了後、簡単な終校式で修了証書をもらい、研修が修了。最後にみんなで写真を撮ってから、すぐに帰途に着く同期たちをロビーで見送る。その後、時間に余裕のあるメンバーで駅前のファミレスへ行って夕食を取ってから、また数名を見送り、残ったメンバーで寮へ戻って談話室で飲み会。遠くから来ている同期たちはもう1泊するので、私もギリギリまで皆と一緒にいることにした。結局、地元の友人が車で迎えに来てくれたので、22時過ぎまで談話室で過ごすことが出来た。必死で涙を我慢しながら全員と固い握手を交わし、再会を誓い合って寮を後にする。正直、こんなに別れがつらいとは思わなかった。
地元へ戻り、ファミレスと銭湯を経て、2時過ぎに帰宅。ついに、3週間研修が終わってしまった。始まる前は3週間は長いと思っていたが、実際には本当に一瞬で過ぎ去ったように思える。もちろん、慣れない集団生活でつらいこともあったが、今振り返ってみると、楽しい思い出ばかりが山のように浮かんでくる。これも全て、素晴らしい同期たちに恵まれたおかげだろう。短い間でしたが、本当にお世話になりました。そして、これからもよろしくお願いします。
お世話になりました。