7時起床。ついに、この旅行も最終日である。夕方までは、個人行動だ。
最終日の朝食ということで、これまで一番お世話になったチョンノンシー駅近くの屋台で朝食を食べる。今回は、「カオマンガイ」の鶏肉部分を揚げてあるものを選んだ。カオマンガイはあっさりとしているが、揚げることで鶏肉のジューシーさが増す。どちらもそれぞれの良さがあるが、個人的には揚げてあるほうが好きだ。
その後、露店の果物屋でパイナップルを買う。付属の白い粉を砂糖だと思ってかけたら、実際には塩だった。スイカ的な発想なのだろう。しかし、砂糖だと思って大量にかけてしまったので、かなりしょっぱくなってしまった。これもまた、小さいながらも海外の洗礼だろうか。
当初の予定では、「地球の歩き方」で紹介されていた一軒家スパに行くつもりだったのだが、行ったら廃墟と化していた。炎天下の中を最寄駅から15分も歩いたのに、そりゃないよ。仕方がないので、BTSのアソーク駅もしくはMRTのスクンビット駅から徒歩3分ほどのところにある第2候補のスパ「ヘルス・ランド」へ。名前だけ聞くと一瞬エッチなお店に思えるが、きちんとした高級スパ施設である。最終日ということで、奮発して2時間半2400B(約6000円)の全身スパコースを選択。それでも、時間を考えればかなり安いか。ここのスパでは、施術の前に何と医師による検診が行われる。血圧を計り、体調や睡眠時間の長さ、特に気になる場所などについてしっかりと問診が行われた。英語での問診はなかなか大変だったが、それでも何とかコミュニケーションは取れるものだ。
外観は、お洒落な洋館。
これから問診を受ける。
日本の問診も、これぐらいリラックスできる場所でやってくれればよいのだが。
まずは、タイ古式マッサージ。海水パンツのような面積の狭い下着1枚にさせられ、良い香りのオイルを使って文字通り全身をマッサージされる。基本的には気持ち良くてリラックス出来たが、場所によってはくすぐったくて思わず吹き出してしまうこともあった。その後、場所を移動して、今度は頭のマッサージ。金属製の漏斗を使って額に大量のオイルをかけられ、髪の毛を含む頭全体のマッサージを受ける。これは文句なく気持ち良くて、途中で完全に眠ってしまった。おかげで、最終的には本当にリラックスできて、体も軽くなった。これは、完全にハマりそうだ。ただ、日本でこのコースは一体いくらになるんだろう。
マッサージを終え、少し時間が余ったので、BTSでサヤーム駅へ移動し、伊勢丹の近くにある縁結びと才能開花のご利益があるという祠をお参りする。まずは、才能開花にご利益があるという「プラ・ピッカネート」をお参り。金色の少し太った像の神様で、何となくえびす様っぽい。続いてお参りした恋愛成就にご利益があるという「プラ・トリームールティ」は、異性関係に霊験があるとされているブラフマー、ビシュヌ、シヴァの3神が一体となった像で、若い男女が途切れることなくお参りしていた。これで私も、そろそろ恋愛喪中から抜け出せるだろうか。
「プラ・ピッカネート」で、「英語力が上がりますように」とお祈り。
「プラ・トリームールティ」で、「恋愛ニートから脱却できますように」とお祈り。
先輩と友人と待ち合わせ、再びタニヤの近辺でマッサージを受ける。これが一風変わったマッサージ店で(エッチなお店ではない)、私を担当してくれたアレックスというマッサージ師さんの腕も良く、最後の夜にふさわしい大満足な体験をさせて頂いた。
夕食は、普段友人が仕事中のランチに使っているという半屋台的なお店で。これが、タイの最後の晩餐である。しかし、私はこの最後の最後でタイの洗礼を受けることとなった。ショーケースに並んだ料理をいくつか適当に指定してご飯にのせてもらったのだが、そのひとつが尋常じゃない辛さで、もはや辛いを通りこして口の中が痛くなり、喋ることすらままならなくなったのだ。味は非常に美味しいのだが、この辛さはさすがに厳しい。しかし、これもまた最後にふさわしいインパクトのある食事だと思えば、それも良い思い出である。喉元過ぎれば辛さを忘れる、ということだろうか。
右側にある乾いた黄色い料理が辛さの原因。これにはお気を付けください。
友人の部屋でしばらくまったりした後、タクシーでスワンナプーム国際空港へ。搭乗手続きを済ませ、ロビーでジュースを飲みながら少しまったりする。そして、ここで友人とはお別れ。この1週間、仕事もある中でいろいろと振り回しましたが、おかげでめちゃくちゃ楽しかったです。コップンカップ。体調に気を付けて、適度にお仕事頑張ってください。そして、残り時間の限られたタイライフを満喫してください。あと、携帯充電器渡すの忘れました。ここで謝っておきます。コートーカップ。
スワンナプーム23:50発のタイ国際航空642便に乗り、成田へ向けて出発。少しでも日本に戻る前の時間を過ごしたくて、飛行機内ではほとんど起きていた。タイに来る前は、ここまで帰りたくなくなるとは思っていなかった。
帰りは、お粥をチョイス。