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12月20日(土)

2014年12月21日 18時22分43秒 | 2014年

  5時半起床。今日は、普段お世話になっているお客さんのYさんに企画・手配して頂いて、後輩2人と一緒に中山競馬場に行く。

  7時40分に関内駅集合。土曜日の早朝の関内駅は、とにかく静か。昨晩、忘年会後の22時過ぎと比較すると雲泥の差だ。毎日これぐらいだったらいいのに。

  Yさんに車で迎えに来て頂き、車で中山競馬場へ。後輩2人は競馬初心者なので、Yさんからレクチャーを受けていた。私が教えないといけないと思っていたのだが、教え方が上手くて私も勉強になることが多く、面白かった。

  中山競馬場でYさんが用意してくれたのは、一番値段の高いゴンドラ席。室内のテーブルスペースと屋外の観戦用席の両方があって、食事や飲み物も座席へ届けてくれる。馬券購入もすぐ近くだし、パドックのほうへも行くことが出来るので、ひとつのフロアで競馬観戦の全てを完結することが出来る。これは、すごい席だ。

  競馬新聞の見方や馬券の買い方など、一通りのレクチャーを終え、第1レースからスタート。ここで、初心者であるはずの後輩の1人が、「はした金を稼いでもしょうがないじゃないですか」と、いきなり馬連1点に500円を投入。結果的にそのレースでは外れたのだが、その際の悔しがり方も豪快で、Yさんと2人、「これはヤバい奴を連れてきてしまったんじゃないか…」と不安に襲われた。しかし、何と彼はその後のレースできちんと馬連500円を的中させ、計画通りの大金をゲットしていた。まあ、その勝った分も後のレースに豪快に投入して、最終的には撃沈していたのだが…。

  せっかくなので、1度外へ出て、パドックとレースを見る。やはり、パドックで間近に見る馬たちの佇まい、獣の匂い、息遣いなどは、ここまで来ないと感じることが出来ない。また、コース目の前で見る馬たちの迫力とスピード感には、後輩2人も驚いていた。

  昼食は、席へ届けてもらう。私は、縁起を担いで「カツ重」を注文した。重ねて勝つ、ためである。値段はちょっと高いが、味は美味しい。それに何より、競馬場でこんなに優雅に食事をしたのはこれが初めてである。

  今日のメインは、第11レースのGⅠ「中山大障害」(4100m・障害コース)。障害分野の今年の日本一を決めるレースである。私の一押しは、昨年のこのレースの覇者、アポロマーベリック君。彼を信じて、ここぞとばかりに投入資金も増やした。ただ、障害レースはその特性ゆえ、落馬や馬の故障などのリスクも高い。一番大切なのは、勝ち負けよりも、全ての馬が無事に走り終えることである。

  メインレースとなると、パドックにも多くの人が集まってくる。ここが勝負どころなのだ。

  障害レースの返し馬(コースに出てからのウォーミングアップ)は通常の平地のレースと違い、馬を一度障害物のところで立ち止まらせ、慣れさせる。ここで嫌がる馬は、あまり期待できないらしい。

  15時20分発走。小雨が降る中、馬たちは順調に障害物を越えていく。馬たちがジャンプを成功させる度に、場内は拍手で包まれる。途中、残念ながら1頭(クリノテンペスタ・植野貴也騎手)落馬となって競争中止になったが、人馬ともに無事だったようで良かった。結果は、最後の直線で一気にアポロマーベリックが抜け出したものの、最後に後ろから来たレッドキングダムに差されてしまい、無念の2着。今回ばかりは、勝った馬が強かった。おかげで私は大損したが、最後までハラハラさせてもらったし、何より騎手の怪我や馬の故障がなく終わったので良しとしよう。

  全12レースを終えて、Yさんは勝ち、後輩2人はわずかな負け、私は豪快に負けた。自分でも笑ってしまうぐらい負けた。1度だけ当たったのでまだ良かったものの、それがなかったら完敗中の完敗だった。しかし、4人でワイワイと楽しむことが出来たので良かった。何から何まで世話をしてくださったYさんに感謝してもし切れない。

  帰りも車で送って頂き、その後は電車で地元へ戻る。実家の隣駅の蕨駅で降りて、久しぶりに「福しん」で夕食。いつも通り、炒飯と餃子を注文する。まずは炒飯をそのまま半分ほど食べて、その頃出来上がってくる餃子をニンニク、醤油、お酢を混ぜた汁で食べる。そして、最後にその残った汁を炒飯にかけて食べる。食べた後は自分でもわかるくらいニンニク臭くなるが、これが最高の食べ方である。

  20時過ぎに実家へ帰宅。サンと一緒にゴロゴロしているうちに、そのまま眠ってしまった。