9時起床。朝食は、昨日の筍ご飯の残りとお味噌汁、オムレツ、ベーコンと野菜の炒め物。炒め物にはトマトケチャップが使われていて、これが絶妙だった。
そろそろ紫陽花が咲く季節。笠間には紫陽花の見所がいくつかあるということで、検索してみたところ、その中のひとつに坂東三十三観音巡礼で訪れたことのある楽法寺(雨引観音)(第24番札所)を見つけ、行ってみることにする。彼女の家からは、車で約30分。前回訪れたのは、2009年8月29日。約6年振りの再訪である。
山門の入口のところから、既にたくさんの紫陽花が出迎えてくれる。全体的に、青色のものが多い。紫陽花の色は土壌の酸度によって変わると言われており、青色は土壌が酸性の場合に出る色だそうだ。
山門をくぐって階段を上る。まだ満開ではないが、たくさんの紫陽花が色鮮やかに咲いている。
仁王門をくぐり、本堂へお参り。ゆっくりとお寺を参拝するのは久しぶりだ。般若心経も、いつのまにかそらでは唱えられなくなってしまった。しかし、仏様の前に座って手を合わせると、それだけで穏やかな気持ちになる。やはり、お寺は良い。また巡礼を始めようか。
雨引観音は、境内に多くの鳥が住んでいることでも有名である。しかも、鳥小屋があるわけではなく、みんな自由に境内を歩き回っている。売店では、鳥のえさも販売されている。中には直接手からえさを食べてくれるアヒルもいたりして、結構面白い。
そんな鳥たちの中でも最もインパクトがあるのは、やはり孔雀だろう。孔雀もまた、普通に境内を歩き回っている。トコトコと歩いては綺麗な羽を広げていて、しかもその前を普通にアヒルが素通りしたりしているのが面白い。
結局、1時間以上も滞在していた。彼女は、私が結構本格的に参拝していることに驚いたようである。確かに、日頃の私の言動からは、お寺で仏様に手を合わせている姿は想像できないだろう。そういえば、学生の頃にゼミでやっていた巡礼者へのインタビュー調査の中で、若いカップルで巡礼している方がいらっしゃった。あの方たちは、今どうしているだろうか。
笠間へ戻り、たまたま道沿いに見つけた中華料理屋「あぷりこっと」で遅めの昼食。私も以前に観たことがある、宮藤官九郎監督、宮崎あおい主演の映画『少年メリケンサック』のロケで使われたお店らしく、店内に出演者のサインや当時の撮影風景の写真などが飾られていた。そういえば、何となくこの場面は覚えている。今もそうだが、この映画の時の宮崎あおいは本当にチャーミングだった。
注文は、彼女がタンメン、私は映画にちなんだ(どうちなんでいるのかはわからない)「少年メリケンサック定食」。映画は随分とファンキーな内容だったが、定食の味は炒飯も餃子も王道路線をいくものだから心配はいらない。
彼女に友部の駅まで送ってもらい、17時03分発の特急ときわ84号で上野へ戻る。せっかく常磐線が品川まで延びたのに、この時間帯のときわ号は全て上野止まりになっているのが残念だ。
19時半前に帰宅。今日はリアルタイムで見ることは出来なかったが、安田記念(東京、芝、1,600m)だった。出走馬と私の予想は下記のとおり。
◎ ⑬ヴァンセンヌ
○ ③ダイワマッジョーレ
▲ ⑯カレンブラックヒル
△ ⑥モーリス
△ ⑩フィエロ
何度か競馬に連れて行ってくださっているYさんが、ずっと前から追いかけてきたというヴァンセンヌが本命。近走の実績(3連勝での重賞初制覇)はもちろん、母がフラワーパークというところが期待させてくれる。対抗は、直近2走はらしくない走りを見せているものの、3月の阪急杯で印象的な勝ち方をしたダイワマッジョーレ。対抗には、先行してそのまま残るならこの馬だろうというカレンブラックヒル。とはいっても、1番人気のモーリス、2番人気のフィエロを外す勇気はないため、それらも入れて広めの三連単馬券を買うことにした。
結果は、1着がモーリス。ヴァンセンヌは、惜しくもクビ差の2着。このクビ差は大きい。いずれにしてもワイドも三連単も外れているが、ヴァンセンヌが勝っていればかろうじてトリガミ(当てたのに収支はマイナスという現象)は回避できたのに。しかし、ヴァンセンヌはやはり良い馬だ。秋のGⅠ戦線が今から楽しみである。