8時半起床。今日は先月の休日出勤の振替休日。9時過ぎに家を出て、京急線と都営大江戸線を乗り継いで赤羽橋駅で降り、キューバ大使館へ向かう。来月に妻とキューバへ新婚旅行に行くことにしたので、そのために必要なツーリストカード(観光ビザ的なもの)を取得するために来た。
赤羽橋駅の改札を出たら、お姉さんの指す方向とは逆の右方向(中之橋口)から出る。
地上に出たら、右へ。
コンビニのある最初の角を右に入り、すぐ次の角を右に入ると、到着。
このビルの1階右端にキューバ大使館(領事部)がある。
内部はツーリストカードの発行を求める人たちでそこそこ混雑していた。私も彼らに混ざって申請書を書いて申請したのだが、これがなかなか面白い体験だった。まず、書類申請の受付や発行処理を全て1人のおばさん(日本人)が行っているのだが、彼女は大使館宛の電話番も兼ねているので、電話が掛かってくるたびに作業の手が止まる。しかも、申請の流れがどこにも案内されていないので、申請書を書き終わった人がとりあえず書類を窓口へ提出しようとし、またその度に作業の手が止まる。どうやら、本来のここでのルールとしては、「申請書を受け取る→情報登録→ツーリストカード発行」という作業を1人ずつ順番に行うことになっているらしい。しかも、おばさんは「次の人どうぞ」と言うだけなので、申請の順番は各自が来館した順を覚えておいて、周囲と調整しなければならない。しかし、そのルールはどこにも明示されていないので、申請書を書き終わった人がすぐに窓口に提出しようとするという自体が頻発し、終いにはおばさんが「そんなに声掛けられたら作業が進まないでしょ!1人ずつ順番で呼ぶから、それまで待ってて!順番は自分たちで覚えてるでしょ!」とキレていた。いやいや、それならそういう案内をどこかでしないとダメでしょ。案内の紙を1枚作って貼っておくだけで、お互い随分と楽になると思うけど。オペレーション下手過ぎだなー。そんなツッコミの言葉を心の中に留め、キレているおばさんの姿に笑ってしまうのを必死に我慢しつつ、急に作られた列に並んだ。
中はこんな感じ。結構狭い。ちなみに、これはおばちゃんがキレた後なので、何となく列ができている。
ちなみに、大使館本部は同じ路地の少し先にある。前にいたキューバ人のおじさんに写真を撮っていいか尋ねたら、笑顔でOKしてくれた。また、帰り際に「グラシアス」と声を掛けたら、これまた笑顔で応じてくれた。良かった、私が頭に描いていたキューバのイメージのとおりだ。ツーリストカードの発行手続きもキューバの方が担当したほうがいいんじゃないだろうか…。
地下鉄で六本木へ移動し、国立新美術館へ。先日、支援先の方からチケットを頂いたので、日伊国交樹立150周年特別展「アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」を観る。「ルノワール展」も開催されていて、そちらは入場制限で行列ができていたが、こちらは空いていてゆっくりと観て周ることができた。
この展覧会では、15世紀から17世紀初頭にかけてのルネサンス期のヴェネツィア絵画が展示されている。これらの絵画の特徴は、「自由奔放な筆至による豊かな色彩表現と大胆かつ劇的な構図を持ち味とした感情や感覚に直接訴えかける表現」だそうだ。確かに、構図はかなり自由に設定されているし、筆使いや色彩も大胆だ。しかし、それが感情や感覚に直接訴えかけてくるかというと、そうは感じられない。これはおそらく、展示されている絵の多くが宗教画だったこと、そして私にキリスト教に関する知識があまりないことに原因があるのだろうと思われる。絵で表現されている場面が具体的にどういう場面なのか、そういう前提知識があまりに足りないのだ。もちろんそれでも十分楽しむことは出来るし、感動もするのだが、やっぱり前提知識が(更に言えば信仰が)あったほうが更に心に残る体験をすることが出来たのだろうと思う。やっぱり、教養は少しでも多くあったほうがいい。
蒲田へ戻り、西口にあるラーメン屋「暁」で昼食。魚の出汁のスープが特徴ということで、あっさりとした食べやすいラーメンだった。
蒲田駅前に新しく出来た漫画喫茶に入る。まだ工事中の区画もあるような本当に新しいお店で、完全個室ブースなのが特徴である。個別ブースではなく、本物の個室なのだ。入室もバーコードがないと出来ないというセキュリティ管理で、安心感もあってリラックス出来る空間になっている。同じ値段なら、断然こっちのほうが良い。結局、妻が蒲田へ戻って来るまで、5時間近く滞在してしまった。
5時間、延々「島耕作」シリーズを読んでいた。
仕事帰りの妻と待ち合わせ、梅屋敷の商店街入口近くにある蕎麦屋「梅徳」で夕食。私は天ざる蕎麦、妻は鴨せいろを選び、追加で肉豆腐も注文して妻とシェアして食べる。
20時前に帰宅。