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1月13日(月・祝) 競馬休業宣言。

2025年01月17日 00時02分08秒 | 2025年

 8時半起床。

 朝顔の水やりをする。

 朝食は蜂蜜入り豆乳ヨーグルト。

 今日は1人時間をもらい、10時前に家を出る。

 横浜線で橋本へ。町田を越えて北上するのはいつ以来だろう。

 駅から10分ほど歩き、サン・エールさがみはら(相模原市立勤労者総合福祉センター)へ。前職時代にセミナーや商談会などで何度か利用したことのある施設である。

 1階に入っている「オギノパン」で早めの昼食をとる。相模原の老舗パン屋さんで、店舗での販売以外に学校給食用のパンも製造している。

 この店舗にはカフェが併設されている。

 前職時代にお付き合いがあったので、懐かしいパンも多い。

 一番の名物は「丹沢あんぱん」だろう。私が通っていた頃に比べて種類がかなり増えた。

 パン3種類と珈琲を頂く。

 1つめは揚げピザパン。サクサクもちもちの揚げパンの中にピザ餡が入っている。注文が入ってから揚げているので熱々で美味しい。

 2つめは懐かしい揚げパン(商品名:あげぱん)。丹沢あんぱんと並ぶオギノパンの名物で、揚げたてを提供するためにフライヤーのある店舗でしか販売しないというこだわりっぷりである。神奈川県のB級グルメ大会「神奈川フードバトル」で金賞を受賞したこともある。

 揚げたてなので、ハフハフしながら食べる。学校の給食で食べながら「揚げたてはどんな味なんだろう」と夢見ていた子ども時代を思い出した。

 最後は昭和のクリームサンド。会長イチオシだそうだ。ご無沙汰しております。

 腹ごしらえを終え、今日の目的地「フクヤマ画廊」へ伺う。39歳にして人生初の画廊訪問である。

 1月18日まで「パレスチナ・ガザの画家三人展」が開催されている。

 主催は「パレスチナのハート アートプロジェクト」(PHAP)。2001年に代表の上條陽子氏によって設立され、主にレバノンのパレスチナ難民キャンプでの絵画指導や画材提供、制作された作品の展覧会を開催しているグループである。今回の展示会では、PHAPが2019年にガザで活動する3人の画家を日本へ招いた際にガザから持ち込まれた作品を展示している。会場となっているフクヤマ画廊の福山さんもPHAPのメンバーで、何度もレバノンへ行かれているそうだ。

 3人の画家の名前は、ソヘイル・セレイム(Sohail Salem)、モハメド・アル・ハワジリ(Mohammad Al-Hawajri)、ライエッド・イサ(Raed Issa)。彼らを含む7名で運営していたガザの画廊エルチカはイスラエルによるガザ侵攻によって破壊され、ほとんどの作品が失われたそうだ。現在もソヘイルとライエッドはガザでテント生活を強いられ、ハワジリはドバイへ逃れることが出来たものの苦しい生活を送っているとのこと。今回の展示会は販売会も兼ねており、その売上は経費を除いた全額が彼らの手元へ届けられるそうである。

 作品を鑑賞した後、福山さんからPHAPの活動内容や画家お三方の現状などについて教えて頂く。パレスチナ難民キャンプでの絵画指導の活動映像なども見せて頂いた。子どもたちが熱心に絵を描く姿や完成した絵を満面の笑顔で見せて回っている様子がとても印象的だった。

 展示されている作品はどれも迫りくるような迫力があり、その中でもひとつ、特に目を奪われてその場から動けなくなるような絵があった。欲しい。絵の売上が彼らへの支援になる云々関係なく、純粋に欲しい。しかし、私の経済力では簡単に手が出せるような金額ではない。

 欲望をぐっと堪え、福山さんにお礼をして画廊を出る。

 橋本駅近くの「咲耶珈琲香房」へ寄る。急ぎでちょっと調べたいことがあるので、とりあえず休憩だ。

 写真に惹かれて注文した珈琲ゼリーが期待を大きく超えて美しく、美味しかった。

 珈琲は店主さんに好みを相談しておすすめして頂いた「バリ産アラビカ神山」(中深煎り)。香りはフルーティーだが酸味はなく、コクと甘みがしっかりある。これは良い珈琲に出会った。

 珈琲を飲みながら、スマホでJRAのネット投票サイトにアクセスする。馬券を買うためではない。過去のネット投票(馬券購入)の履歴を確認するためである。一定期間ごとの購入総額や収支などもすぐにわかるので、便利な反面否応なしに現実を直視させられるという側面もある。

 確認の結果、1年間馬券を買うのを我慢すればあの絵が買えるということがわかった。そうか。そうなのか。

 美味しかったので、アラビカ神山の焙煎豆も購入。飛び込みで入ったお店だったが、また来たい。

 駅ではなく、フクヤマ画廊へ戻る。

 ライエッド・イサが自身のご家族を描いた作品を購入。清水の舞台から飛び降りるような気持ちである。

 額装や郵送の相談を終え、帰途につく。私にとっては分不相応な高い買い物なのでもっと緊張したり高揚感があったりするものかと思ったが、高額でも価格に対する納得感があるからだろうか、不思議と冷静に「良い買い物をしたなぁ」と振り返りながら帰って来た。あとは1年間きちんと馬券をお休みする強い気持ちを持ち続けることである。面識のある皆さま、もし私が目の前で馬券を買う素振りを見せたら遠慮なく殴ってください。

 15時前に帰宅。さっそく焙煎豆を開ける。粒が大きいし光沢があるような気がする。

 自分で淹れてもきちんと美味しい。昨日「きりん珈琲」でも2種類の焙煎豆を買ってきたので、しばらくは豪華な珈琲生活が送れそうである。

 妻と娘に購入することになった絵の写真を見せる。妻には事前に連絡をして許可をもらっていた(念のために書いておくと、お金は私のポケットマネーからなので「購入の許可」ではなく「家に飾る許可」である)のだが、娘も「私この絵好きかも」と言ってくれた。嬉しい。

 入浴を済ませてから夕食。豚肉と大根の炒め物に、お餅が入っている。餅好きの妻ならではの発想である。味もお美味しい。

 洗濯を済ませ、娘を寝かしつける。

 娘がおやつにカップヌードルを食べたという話をしていたのを思い出し、無性に食べたくなって夜食にする。こんな時間に食べていいものではないと思いつつ、だからこその背徳感があって更に美味しく感じられる。

 日付が変わる頃に就寝。


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