6時30分起床。7時半頃に家を出る。今日は、妻と一緒に茨城へ日帰り旅行に行く。メインの目的地は、楽法寺(雨引観音)。ここで、妻の安産祈願をする。予定日は2月。性別も、9割方女の子だろうとわかっている。前々から安定期に入ったら安産祈願に行こうという話をしていて、どうせ行くなら2人で行ったことのあるお寺にしようということになり、楽法寺に伺うことに決めた。
上野駅08時30分発の常磐線特急ときわ53号に乗り、石岡へ。所要時間は約1時間。
石岡駅前でレンタカーを借り、まずは石岡市にある「大場観光ぶどう園」へ。以前、私の誕生日に妻が連れてきてくれた葡萄農園で、雰囲気の良さと葡萄の美味しさが強く印象に残っており、いつかまた来たいと思っていた所だ。のどかな田園風景に囲まれていて、空気が気持ち良い。
ぶどうの味が素晴らしいのはもちろんのこととして、この農園の一番の魅力は、人である。ご主人も女将さん方もとっても優しいし、明るい。特に女性陣は、おしゃべり好きだし本当によく笑う。「とりあえず食べてみたらいいよ」と種類も量もたくさんの試食を出してくれたり、「昔、わんちゃんがいましたよね?」と聞くと「あ、犬好きなの?じゃあこっちこっち」と案内して色々と教えてくれたり、とにかく面倒見が良い。何か、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんに会いに来た感じだ。そして、めちゃくちゃ美味しいのに、ぶどうの値段も驚くほど安い。しかも、そこから更におまけしてくれちゃったりもする。「本当にいいの?大丈夫?」と思ってしまうほどだ。結局、想定していた予算よりも安い金額で、両手いっぱいにぶどうの袋を抱えて帰ることとなった。
昼食は、地元・笠間や茨城の食材にこだわったメニュー展開をしている「kitchen 晴人」へ伺う。奮発をして、「ちょっと贅沢コース」を注文。有機野菜のサラダやスープに始まり、フルーツもずく、真鯛と蛤のカルパッチョ、野菜の揚げ出し、常陸牛ステーキ、お寿司と続く。全体的に素材の味や食感がよく伝わるような調理がされていて、例えば常陸牛にしても、ステーキで食べるのとお寿司で食べるのとでは全く違う味になっている。フルーツもずくも、これまでもずくがかなり苦手だった私だが、とても爽やかな風味で美味しく頂くことが出来た。今が旬の栗も、揚げ出しのあんの風味との相性が抜群だ。また、期間限定のモンブランプリンも美味しかった。栗と卵の甘さがこんなに合うとは。総じて、こういう素材の活かし方があるのかと、驚きを感じながら食事を楽しむことが出来た。
楽法寺(雨引観音)へ。風情のあるお寺である。山門から石階段を上るだけで心地よい。本堂への参拝をしてから、安産祈願のお守りや腹帯を頂く。どうか無事に出産が終わり、母子ともに健康でありますように。ここは坂東三十三観音巡礼の札所(24番)だし、坂東巡礼を結願している私のお願いだから、きっと仏様も聞いて下さるだろう。その後は、景色を眺めたり、境内の孔雀を観察したりと、しばし休憩する。
笠間駅へ戻り、以前妻が住んでいたアパートのあたりを少しお散歩。そこには、以前と全く変わらない景色が広がっていた。ただ、駐車場の向かいのお宅にいた犬のクロちゃんの小屋のある場所が変わっていて、きちんと挨拶が出来なかったことが少し心残りだ。
笠間駅前のケーキ屋「グリュイエール」で、モンブランを食べる。今日はちょうど笠間で焼物のイベントが行われており、店内はかなり混雑しているし、モンブランは既に売り切れになっていたが、私たちの分は妻が予約しておいてくれた。笠間に来たら、ここのモンブランは外せない。
笠間芸術の森公園へ足を延ばす。ちょうど「笠間浪漫 ~秋の笠間焼大陶器市~」という大きなイベントの最中なのだが、夕方の時間で少しずつ人が減っていくタイミングだったので、比較的ゆっくりと散策することが出来た。所々でコンサートが開かれていたりして、良い雰囲気だ。蒲田まで車で帰れるなら、いくつか焼物を買いたいところだ。しかし、今回は葡萄で手いっぱいなので諦めた。
夕食は、「鍛冶屋」へ。妻が笠間に住んでいた頃、何度か一緒に来たお店である。ばらちらしや揚げ物(確か海老と帆立だった)、海老の塩焼きやめひかりの唐揚げなどを頂く。ばらちらしは私の大のお気に入りメニューである。また、めひかりの唐揚げを食べたのは初めてだったが、身がほくほくでとても柔らかく、ほのかな塩味でとても美味しかった。
石岡駅19時14分発の常磐線特急ときわ86号に乗り、帰途につく。帰宅は21時前。帰って早速ぶどうの袋を開ける。うん、すごい量だ。一気に部屋中に香りが広がる。こうして眺めているだけで、よだれが出てくる。