社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

9月29日(金)

2017年10月15日 14時54分19秒 | 2017年

  7時起床。午前中は溝の口へ出張で、終了後、午後から時間休暇を取る。

  溝の口から東急田園都市線に乗って渋谷へ出て、JRの湘南新宿線に乗り換えて浦和へ。

 

  浦和駅前の伊勢丹で、オーダーメイドのYシャツを作る。誕生日プレゼントで、母からもらった仕立券を使う。生地を選ぶのに四苦八苦し、その後の採寸で自分がいかに太ったのかを痛感させられたが、満足のいくものが作れそうだ。

  浦和は鰻が有名な街で、駅周辺にも数件の鰻屋さんがある。その中から、「満寿屋」へ伺う。私は基本的に馬鹿舌なので大抵のものは何でも美味しいと感じる(特にお肉系はその傾向が強い)のだが、鰻に関しては好き嫌いがはっきりしている。美味しい鰻は本当に美味しいが、そうでないものは食べられない。だから、初めて本当に美味しい鰻に出会うまでは、自分は鰻が嫌いなんだと思っていた。今でも、周囲には鰻嫌いということにしている。下手な鰻を食べされられたくないのだ。その点、ここの鰻はとても美味しかった。ふわふわで香ばしい鰻そのものはもちろん、タレの風味も良い。おかげで、ご飯がどんどん進んだ。

  京浜東北線に乗り、西川口の実家へ戻る。京浜東北線にホームドアが設置されていた。そういえば、蒲田でも工事の準備が始まっていたな。

  昨年末に愛犬のサンを亡くしてからずっと落ち込んでいた両親が、先日意を決して新しい犬を飼った。父が仕事帰りに何回もペットショップに足を運んで眺めていたキャバプー(キャバリアとトイプードルの掛け合わせ)の女の子である。当初は「いや、見てるだけでいい」と言っていた父だったのだが、いついつまでに売れないと他のお店へ移動させられてしまうという話を聞いて、期限ギリギリに決心した。購入当日は私も同席し、父と母と私の3人で家へ連れて帰った。名前は、「ふゆ」(ふうちゃん)。灰谷健次郎の「太陽の子」の主人公から取ったものだ。太陽(サン)の子、という意味である。父曰く、サンとよく似て大人しいんだ、とのことだったが、我が家へやってきたふうちゃんは、とんでもないお転婆娘だった。誰彼かまわず突進してきては、上に乗って顔中を舐め回したり、服を引っ張ったり、やりたい放題である。同じ犬種でも、こんなに性格が違うものなのかと、両親も私も驚かされた。それ以来、私も何度かふうちゃんに会いに実家へ帰っている。ふうちゃんが可愛いのはもちろんだが、年末以来暗かった両親の顔が明るくなっているのを見るのが嬉しいのだ。ふうちゃん、うちに来てくれて、本当にありがとう。

  というわけで、今日はふうちゃんに会いに実家に立ち寄った。相変わらず驚くほど元気いっぱいで、ゲージから出してあげると私の周りを飛び回り、あっという間に私の顔はベタベタになった。しかも、彼女はまだ甘噛みというものを知らないので、顔中が結構痛い。私がサン(の仏壇)に挨拶している間も、ずっと私のズボンを噛みながら引っ張っている。いやいや、君の先輩に挨拶しているんだから、その時くらいちょっとは静かに…なんて通じるわけもないか。写真を撮るのも一苦労で、下に載せる写真が撮れたのは奇跡に近い。

  妻も仕事帰りにこっちへ寄るというので、西川口駅まで迎えに行く。せっかくなのでちょっと寄り道をして、かつてかなりお世話になった駅近くのラブホテル街を通ってみた。多少の入れ替わりはあるが、まだまだ健在のようだ。あるホテルではポイントカードを作っていて、ディズニーペアチケットがもらえるくらいたくさんポイントを貯めたなー、なんていう思い出を懐かしみながら、妻を迎える。

  妻を自転車の後ろに乗せ、実家へ戻る。妻と自転車2人乗りをしたのは初めてだ。というか、2人乗り自体、大学生の時以来じゃないだろうか。

  実家でふうちゃんと戯れながらしばしゆっくり。

  実家を出て、隣の蕨駅まで歩き、駅前にある「福しん」で夕食。ここのチャーハンを一度妻に食べてもらいたかったのだ。未だに、ここのチャーハンを超えるチャーハンに出会ったことがない。餃子も美味しいし、餃子を食べた後のニンニク入り醤油をチャーハンにかけて食べるのも良い。ただ、この食べ方をしてしまうと、しばらくの間は全身からニンニク臭がする。そうだ、今日はこのあと電車に乗って蒲田へ帰らなければならないんだった。

  21時前に帰宅。「今日ちょっと実家に寄ってから帰るわ」という私に、「じゃあ私も会社帰りに寄るわ」という妻の、義理の実家に気軽に顔を出せる社交性が本当に羨ましい。逆ならそうはいかない。妻のご両親は本当に優しくて魅力的な方々だが、それでも私はそれなりに緊張する。その他の人間関係にしても、妻は自然に誰とでも仲良くなっている。私が社交的なのは仕事モードの時だけで、普段は知らない人と交流するなんてまっぴらごめんというタイプなので、彼女と結婚して助かっていることが本当に多い。