きょうも鱒釣り

「きょうも鱒釣り」は故人である芦澤一洋さんの著書です。
この言葉が大好きです。

美しい魚の写真

2012-01-27 | 戯言(たわごと)

こう、寒い日が続くと出かける気にもなれず、Blogネタも無い。

001 (昨年出会ったイワナ)

そんな時は、今までの釣の写真を眺めたりしているが、なんで、こうも、魚の写真が旨く撮れていないのだろうと思う。
こうみえてもボクは高校生の時には写真部にも所属していたのだから、もう少しマシな写真が撮れてもよさそうなものじゃないかと、自分に問いかける。すると、実は、それには、訳もあるだろと、返ってくる。
そう、いつも魚の写真を撮る時、時間をかけず素早く撮って、リリースするって決めているから、仕方がないじゃないか。
そんな訳で、たまたま、良く撮れた写真もあるが、なんだか、記憶の中の写真のイメージの方が遙かに奇麗な魚の方が多い。

002 (可愛い目をしたイワナ)

それから、実はボクの記憶の中にある、すばらしく奇麗な魚の実際の写真は無い。
それは、もう、だいぶ前のことになるが、どこの川も雨で増水して釣りにならず、たどり着いた初めて入った川、道から離れ、ちょっと心細くなった頃、やっと釣れたヤマトイワナに対面した時の事。
明らかにそのイワナは白点が無く、奇麗な赤い朱点が鮮やかなヤマトイワナであり、その無班にも近い銀色の魚体は、雨上がりでやっと出て来た太陽の陽によってできた、木漏れ日のなか、澄んだ水に反射して、なんとも言えない高価な宝石のような光を放ち、本当に美しい魚だった。
ボクは、その時、写真を撮るのを止め、その時間だけ、その魚を眺めた。
きっとボクの写真の腕では、この魚の美しさを捕らえきれない、それならいっその事、記憶に深く残しておこう。そう思って、ただしばらく見ていたのだ。

003
(このイワナの目も何か物言いたげだった)

実はそれ以来、本当に美しいと思う魚に出会った時は、そうしているのだ。
そんな訳で、ボクのBlog には本当に美しい魚の写真はない。
お見せできなくて、残念ですが、本当に美しい魚は、ボクの記憶の中だけにしかないのです。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
記録に残すよりは、記憶に残す。それが一番ですね。 (aoyamame)
2012-01-29 21:09:17
記録に残すよりは、記憶に残す。それが一番ですね。
返信する
私の場合・・・ (ふくちゃん)
2012-01-29 23:30:50
私の場合・・・
特に大物が釣れた時は、未練タラタラ長い時間持て遊んでからリリースとなります。(反省)
記憶に残したいけど、もう頭のメモリーがいっぱい&自動消却で、なんともなりません。

返信する
★aoyamameさん (iwana_m)
2012-01-30 16:18:30
★aoyamameさん
★ふくちゃん

>記録に残すよりは、記憶に残す。それが一番ですね。
まさに、そう思うんです。が。。
それでも、やっぱり、良い写真に撮っておければと思うのは確かです。

いつも、記憶の中の魚の方が、実際の写真より綺麗なのです。。
でも、本当に写真を撮らなかったイワナは、今でも一番綺麗です。
 #忘れないように、文章にして残していますがね(^^;)
返信する
今回も、心が温まるとても良いお話でした。 (かしわ餅)
2012-02-20 22:55:18
今回も、心が温まるとても良いお話でした。
自分の心にだけ留めておきたい魚。
そんな魚と何時かは出会ってみたいです。
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★かしわ餅さん (iwana_m)
2012-02-22 11:22:34
★かしわ餅さん
戯言ですから(^_^;)
写真、なかなか良い写真が撮れません。。
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