火曜日の夜
ホスピスの資金集めの一つであるメモリアルサービスが
街のビルの一つで催された。
この世を去った愛する家族や友人たちを偲ぶ催しで
ホスピスへの寄付金と一緒に故人の名を記し申し込める。
この催しは今年で24回目になり
この日は約300人の人達が集まったと知った。
今回始めてこの催しに参加した私は
それがどんなものなのかも全く検討が付かず
まずはフロアーに集まった多くの人々を目に圧倒された。
愛する人を失った時の悲しみは深く
私たちはその人が生きていた過去を思い
取り戻せない悲しみにくれてしまう
先に進む為 その深い悲しみを乗り越えようとするのではなく
その悲しみと共に1歩づつ歩んでいく事だと思う。
そんな内容のお話もあった。
ミュージシャンによる歌もあり
20代で未亡人になった女性のスピーチもあり
濃い内容のイベントだった。
ホスピスケア―を受けた家族はこのイベントの手紙を受け取る筈だけれど
義母からそんな話を一度も聞いた事のなかった私は
ある事を思い出した。
義父も1日だけだったけれどホスピスケア―を受けた、、うーーん
ケアーを受けたというか
ケアーを受ける事になり
始めて3人のホスピスナースが義父を訪問したその日
それもナースたちが裏のドアからキッチンに入って来た時に
居間のチェアーに座っていた義父は吐血し
義母の腕の中で亡くなった。
義父が他界し暫くしてから
”ホスピスのケアーは受けていないのにチャージされた” と
義母が不満を言っていた事があり
その時は私も
”ほんとにたまりませんね お義母さん。” と
一緒に不満を持ったけれど
今回ホスピスボランティアとして患者さんを訪問した数日前
家族がいた為
何もしないで老人ホームを出た日も
ワークシートには
15分間ケアーをしたとして記録するようになっていたので
義父を訪問したホスピスナースたちの場合も訪問しただけで
何分間か仕事をした事になったんだろう。
逆の立場になって 納得
あの時はすみませんでした、、、。
それに突然自分の胸の中で夫が吐血した時の義母の動揺は大きかっただろうし
そこにナースがいた事で随分救われたとも想像できる。
ホスピスから費用を請求された事に不満を持った義母は
資金集めのこのイベントをも毛嫌いしたのだろうけど
そんな事で
過去何度も催されたこのイベントに参加しなかった義母の事も悔やまれる。
イベントに参加する事で義母が頂くものは大きかったように感じたから、、、。
一緒に行きたかったね、、、お義母さん
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