今回の東京一泊旅行で、もう一つ美術館を訪れたいと思い、色々検索した結果、南青山の根津美術館へ行くことにしました。
改修工事以前と今では、どんな風にお庭等が変わったのか知りたかったし、先日旅したハウステンボスで有田焼や柿右衛門の陶磁器など見てきたので、企画展にも興味を持ったから。
「伊万里・柿右衛門・鍋島 肥前磁器の華」では、1600年代前半から1700年代前半までの肥前磁器が時系列で展示されていて、磁器の発展の歴史を垣間見る事ができたように思います。
小学校の教科書に載っていた初代柿右衛門の苦労話を思い出し、苦労のかいあっての赤い色だと思うと、情熱の色のような気もしました。
お庭の様子は大きくは変わっていなかったのですが、庭園へ直接向かう道をつけたり、茶室に少し手を入れたりされたそうです。
庭側から竹越に見える美術館。
竹の葉がサワサワ揺れておりました。
土曜とあってか、各茶室ではお茶会が催されていて、庭で和服の方々とすれ違いました。
待合の踏み石に写る葉陰は、何とも風情があります。
カフェへ向かう小道は新しく作られたもの。
MEZUCAFEのテラスの木漏れ日も、初夏の暑さを和らげる演出の一つかも。
この庭園は昔ながらの地形を生かした西洋風にいえばサンクン(沈床)ガーデン。アップダウンが結構あるのですよ
一回りしてきたら、案外疲れていたので、ここで休憩。
名物のミートパイを頂きました
残念ながら燕子花(かきつばた)や藤は終わっていましたが、楓の緑葉のざわつきや、小川の水音など感じる、都会とは思えない自然豊かな和空間。
紅葉の時期も、さぞ素晴らしいでしょうね。
日本の四季を感じつつ芸術にふれられる美術館。たまには訪れたいものです。
今回は家の都合で十分時間が取れなかったのですが、こうして美術館だけを目的に旅をするのも素敵かも。
今冬不祝儀で帰省した際、帰路の飛行機でお隣に座った女性の方は、二泊三日で美術館巡りをするのが目的だと話していました。
首都圏にはたくさん美術館があるので、時間とお金が許せば、あちこち出かけて自分の糧に出来たら良いな~、と思います。