旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

緑を愛でに美術館へ

2011年06月06日 13時39分20秒 | お出かけ先の庭と花

今回の東京一泊旅行で、もう一つ美術館を訪れたいと思い、色々検索した結果、南青山の根津美術館へ行くことにしました。

改修工事以前と今では、どんな風にお庭等が変わったのか知りたかったし、先日旅したハウステンボスで有田焼や柿右衛門の陶磁器など見てきたので、企画展にも興味を持ったから。
伊万里・柿右衛門・鍋島 肥前磁器の華」では、1600年代前半から1700年代前半までの肥前磁器が時系列で展示されていて、磁器の発展の歴史を垣間見る事ができたように思います。
小学校の教科書に載っていた初代柿右衛門の苦労話を思い出し、苦労のかいあっての赤い色だと思うと、情熱の色のような気もしました。


お庭の様子は大きくは変わっていなかったのですが、庭園へ直接向かう道をつけたり、茶室に少し手を入れたりされたそうです。
庭側から竹越に見える美術館。
竹の葉がサワサワ揺れておりました。

土曜とあってか、各茶室ではお茶会が催されていて、庭で和服の方々とすれ違いました。
待合の踏み石に写る葉陰は、何とも風情があります。


カフェへ向かう小道は新しく作られたもの。

MEZUCAFEのテラスの木漏れ日も、初夏の暑さを和らげる演出の一つかも。

この庭園は昔ながらの地形を生かした西洋風にいえばサンクン(沈床)ガーデン。アップダウンが結構あるのですよ
一回りしてきたら、案外疲れていたので、ここで休憩。
名物のミートパイを頂きました

 

残念ながら燕子花(かきつばた)や藤は終わっていましたが、楓の緑葉のざわつきや、小川の水音など感じる、都会とは思えない自然豊かな和空間
紅葉の時期も、さぞ素晴らしいでしょうね。
日本の四季を感じつつ芸術にふれられる美術館。たまには訪れたいものです。

今回は家の都合で十分時間が取れなかったのですが、こうして美術館だけを目的に旅をするのも素敵かも。
今冬不祝儀で帰省した際、帰路の飛行機でお隣に座った女性の方は、二泊三日で美術館巡りをするのが目的だと話していました。

首都圏にはたくさん美術館があるので、時間とお金が許せば、あちこち出かけて自分の糧に出来たら良いな~、と思います。

 


美術館に花を観に~ルドゥーテ「美花選」展

2011年06月06日 09時42分28秒 | お出かけ先の庭と花

夜半の雨もスッキリと上がりました。爽やかな月曜日。

週末はイベント目白押しで、忙しく過ごしました。
金曜日はよく拝見している吉谷桂子さんのブログでとてもお勧めされていた「ルドゥーテ『美花選』展」へ行きました。
前売り券を買っていなかったので、花のモチーフの何かしらを身につけていくと当日でもチョッピリ(100円)お得になる「ドレスコード割引」を利用。
私は花のイヤリングを付けていきました


ルドゥーテはご存知の方も多いと思いますが、精密な植物画を描き、当時の花図鑑をも作った画家です。
「点刻彫版法」という点描画のような手法で彫られた版画(手彩色補助)は、植物の質感を本物以上に伝えている
例えば桃の実の表面のケバケバした感じなど、とてもリアルで驚きました。
今ではお目にかかれないであろう薔薇や植物の絵もあり、どの作品も図鑑としても芸術としても素晴らしく美しく、つい見入ってしまい時間がたつのを忘れるぐらい。

Bunnkamuraでは、この展覧会とコラボレーションイベントの一つとして、ガーデンデザイナーのマークチャップマンさんとガーデニング業界企業の協力で、中庭に「ルドゥーテの世界」をイメージしたガーデンが設えてありました。

メインの植栽枡には紫陽花、百合、アイリス、ギボウシ、そしてバラなどルドゥーテの絵の中に登場する草花が植えられていました。

        

同じくコラボレーションの「展覧会オリジナルケーキ(バラのシャルロット)セット」で、花々を眺めながらしばし一服

五感を満たしてくれるこの展覧会は、植物を描く方にも花を愛する方にも、美しいものに出会いたい方にもお勧めです

 

 

                 

この日は北海道から友人が上京してきたので、一緒に都内に一泊。
再会を祝してホテルのラウンジで乾杯

その後、ユニークなデザインの睡蓮鉢のあるレストランで夕食
お出かけ先で、こうしたアイディアのあるデザイン性の高いガーデングッズを見るとワクワクします

夜中までレディス・トークして・・・お互い寝不足になったみたい

翌日は二人で根津美術館へ。