旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

赤レンガの東京駅と丸の内界隈

2012年09月30日 11時29分21秒 | お出かけ先の庭と花

いよいよ明日10月1日、リニューアルオープンとなる赤レンガの東京駅も見てきました
とても立派で堂々としていて、素晴らしい&誇らしい気分になりますよ~


東京駅から、皇居へ伸びる行幸通りは、ただいま都市緑化フェアの真っ最中。
可憐な草花とレンガ造りの駅の競演は見どころですよ~

 

丸の内界隈では「ベンチアート in 丸の内」も開催中。
様々な著名人の銅像がありました。
皆さん隣に座って、記念写真を撮っていましたよ~。

此方は石川遼君

 


丸の内ブリックスクエアーはいつものように緑濃く、落ち着いた雰囲気。

沢山の方が訪れて休憩していました。

せっかくなので三菱一号館美術館で開催中の「シャルダン展ー静寂の巨匠」を観てきました。
暗い背景に映し出される白っぽい人物や静物の質感がリアルで印象的でした。
美術館の通路から眺めるブリッククエアー。素敵な中庭

 

面白タクシーを発見
映画にも、こんなのありませんでしたか?

 

年に一度か二度しか行かない丸の内ですが、毎度楽しませていただいて、大好きな街です。
次回はオープンした東京駅内を見に行きたいわ~。

            

関東地方にも台風が接近しています。
此方は今、とても気持ち良く晴れているのですが、夜半から暴風雨になる予報です。

明日、長崎行きの飛行機は無事に飛んでくれるでしょうか
ツアーがキャンセルになりませんように
各地で被害がありませんように

ひたすら祈っているところです。

 

 

 


丸の内仲通りガーデニングショー2012

2012年09月30日 11時07分51秒 | ガーデンショウ・レポート

昨日から始まった「丸の内仲通りガーデニングショー 2012」へ行ってきました。
「花笑み通り丸の内 -MEET@Marunouchi-」が今年のテーマ。

今回はガイドツアーに参加しました。
一つ一つの庭を巡りながら、、ガイドさんから此方のガーデニングショーが他のショーと違って、施工期間&時間帯がごく限られていることや、形状に制限があったりと、作品作りの難しい点などもうかがいました。
その様な条件下でも、素晴らしいガーデンが立ち並んでおりました
いくつかのガーデンでは作家さんたちとお話しできたり、ガイドさんから詳しいコンセプトなど伺えたりで、収穫の多いツアーでした。

その中から、今年も私のごく個人的な趣味で、気になった&気に入ったガーデンを、いくつかご紹介します。

丸ビル前のテーマガーデンは「なでしこガーデン
ジャパンガーデンデザイナーズ協会の3名の女性のデザイナーさんが作りました。
今年はナデシコが大活躍の年でしたね~

四角いスペースに、花の色合いで女性の年齢の移り変わりを表しているそうです。
淡い小花の多い一角は若い時代。

色合いが濃くなるにつれ女性として成熟していく様子を。
塀に開いた窓から見える景色も、どのシーンも趣が違って、面白い。


色合い各コーナーが分れている様子は「大和なでしこ七変化」ってとこでしょうかね~。
もっとナデシコを入れたら良かったのでは。
菊が「マム」って感じでした。

 

コンテストガーデンの一番目は新丸ビル前の「小さな森のWedding
とにかく可愛い~ラブリーです。
小屋の隣の香りのする木「ティーツリー」が面白かった。でもお人形は一寸苦手

 

石造りのシートに腰を掛けて、通りを眺めたいなと思った「6 Seats Garden
左手の支柱の上のソーラーシステムで電気を作り、それを利用して、水が流れる仕掛けになっています。
チラリと瓦礫も見え、震災の記憶も残っていました。

 

その昔、丸の内にも路面電車が走っていたんだそうですね~
そんな歴史も踏まえて作られていた「花笑みステーション」は、専門学校の生徒さんの作品。
色合いも可愛らしく、若々しい感じがしました。


とてもとても気に入ってしまった天空バー“So~Ra"」
丸の内にこんなバーがあったら、何度でも通いたくなる
流木の椅子も味わい深いし、カウンター越しに見える仲通りの風景ともベストなマッチンGOO



足元に草花のあるバーなら、花の香りも楽しめるし、何より人の気配がする。
ここ、好きでした

 

18作品の中、実は和風の庭が半数を占めていました。
その中で和と洋をうまくミックスして、都会に合う空間を作っていると感じた「花屏風~四季のうつろひ~
四つの枠の中に日本の四季をおとしこんでいて、歩道側からも車道側からも楽しめる作品です。
観光バスの人からも

 

今年のガーデン大賞だった「路地の庭
シンプルで和モダンで完成されている庭だと思うのですが、テーマの「花笑み」には如何なものかと
人との出会いはあっても、花がほとんどないのです。


楽しいアイディアにも出会いました。
アルミの筒に詰められた石や砂が、地層みたい

花の箱舟が、通りに明るさをもたらしていました。

竹の螺旋状のオブジェが、ドレスみたい

 

そして、今年私が一番気に入ったのは、農大の学生さんたちの「Step of life
施工技術に未熟さは見られるものの、コンセプトや思いがダイレクトに伝わってくる作品でした。

左半分が子どもの頃親しんだ庭や公園の遊具を思い出させ、階段を進んだ右手には大人になり通うビル(社会)。
そこで挫折したとしても、花花の咲く明るい未来があってほしい、んだそうです。


小さな子供靴で走り回った庭から、上履きを履くまでに成長し、庭に見向きもしなくなる赤いハイヒールを履く時期になり、挫折し靴を汚し・・・
そうやって大人になった若者は、いずれ、子どもの頃に親しんだ花の咲く庭に回帰する。
そして人生とは、庭とは、その様なものではないかと・・・
勝手にその後のストーリーを作ってしまいました、私 私の中の新人賞

 

丸の内というヨーロッパチックなオフィッス街でありながら、和庭の出展が多く、賞も受賞しているとなると、更に和風庭園の出品がが増えていくのは、とか、
やっぱり、まだまだ日本のガーデンは、日本庭園の庭師&職人にはかなわないのかな~って、
ちょっとションボリしてみたり
開催期間中、界隈でIMF総会が開かれるそうなので、其処に来る外国人の方々にも楽しんでいただけるようにと考えて、コンテストガーデンの配置を決めたそうですが・・・・・
「ガーデニング文化」って、マダマダ根付いてないのかな~、と感じた今回の丸の内仲通りガーデニングショーでした。

台風の到来に備えて、ハンギングバスケットがすべて取り除かれていたから、華やかさが欠けて和の庭が目立っていたように感じたのかもしれませんけどね

 

                      

 

ランチには、以前から気になっていた丸ビルのはす向かいにある「カフェ ガーブ GARB」でスペシャルランチをいただきました。

前菜はごぼうのガレッととブリュレ。
メインはゴルゴンゾーラと赤ワインソースのポークソテー&イチジクや野菜のソテー添え。
これにスープとデザートのティラミスが付いて1800円はリーズナブル
赤ワインとともに、大変美味しく頂きました

 

う~ん、私のような田舎者にすれば、丸の内って、こんなイメージなのよね~
こんなイメージの庭がもっと見たかったな~