旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

全国都市緑化かわさきフェア~富士見公園

2024年11月01日 17時29分32秒 | ガーデンショウ・レポート

昨日は現在開催中の「第41回 全国都市緑化かわさきフェア」の富士見公園会場を見て回ってきました


川崎競輪場側の軽トラック三台によるガーデンに度肝を抜かれました
この「トラックガーデン」は、全国の日本造園組合連合会の青年部に所属する若手庭師が、北は岩手県、南は沖縄県から、延べ100名が参加して作庭したガーデンアートです。

トラックの荷台がそれぞれ滝のある和庭になっていて、荷台から水が流れているのです。
この様なパフォーマンスを、どうやったら考え付くのでしょうか。
細部まで凝っていて素晴らしいです
面白くて、しばし佇んで見入ってしまいました。


メインゲートを入ると工場のような雰囲気
川崎市の発展の過程を感じさせます。


メインガーデンは秋色の花々で彩られていました。

ダリア黒蝶が一層鮮やかに見えます。

その中でキクが、様々な表情を見せていました。
ざる菊さえ他の草花とコラボすると「キク」が「マム」に見えるというか・・・
キクの見方や植栽を見直しました。

グラスや珍しい草花も

鏡を使ったディスプレイは、夜は周りのリングでライトアップされるそうです。


園内には多くの看板があり、植物に関した様々な情報が記されています。


「野の花のレインガーデン」は雨水を地面にしみこませて地下へ浸透させるグリーンインフラが、草花と融合しているのだとか。

押し花作家「杉野宣雄と世界の押し花展」も開催され、ガーデンに素敵な押し花が並んでいました。


「GREEN×EXPO2027出展花壇」
自然と社会が調和した明日の風景をモニュメントと花壇で表現したのだとか。
明日の風景ねぇ・・・
モニュメントは神奈川県立吉田島高校と隈研吾建築都市設計事務所とのコラボ作品

今回のフェアで一番力が入っていると感じたのは壁面緑化
「垂直花壇 Vertical GARDENs」だそうです。

効果の説明がありました。

モリモリ茂る壁がダイナミック

壁面緑化にも様々な手法があり、資材があるのだと知りました。


「農と自然のガーデン」では野菜が植えられていて、バグズハウスもありました。


ガーデンコンテストの「みどりのワークスペース部門」では、様々なガーデン(パソコンが置いてあるテーブルが多かったかな)がありましたが、その中から私の気にいったガーデンをご紹介します。

自然の心地よさに包まれ、未来への思いを巡らす”森のCUBE”


The immersive work space for creators
仕事に没入できる場所~なのかな

秋の庭らしい枯れ美の植物が植えられていて感心しました。


Green Spaceship~Towards the next 100 years~
緑の宇宙船~次の100年へ~といったところかな



屋根の部分に多肉植物が植えられていました。
細部まで気を使って作っているのでしょう。


「岩水」では溶岩積みが面白かったです。


「笑和(えな)~杜のせせらぎの中で」
ここが一番好きかも

水音が流れる庭は、癒し効果抜群なのでは。


ぐるっと巡って最後の展示は、假屋崎省吾さんと市立川崎高校の生徒とのコラボレーション「Floralia Fantasia」
この展示の背景に難があり、どこから撮っても背景に余計な構造物が写ります
何故立体駐車場の前に設置したのでしょうか
作品の背景に全く配慮が無くて、作品自体の価値が下がる気がします。

 

会場は競輪場、野球場、サッカー場等の建物の間を縫うような通路に設置されていて、案外狭いです。
ハンギングバスケットを見に行こうと目をやると、民家の二階ベランダの洗濯物が目に入ったので、止めました。
何故このような場所に展示をしようと考えたのか、疑問
横浜、恵庭、仙台と良きものを見すぎたせいでしょうか・・・
川崎市は政令指定都市ですが、美意識は都市の大きさに関係ないのかな。

ランチはキッチンカーの手作りピザとサングリア
美味しかったです。


帰りがけに道路を挟んで向かい側に展示している自治体出展花壇を見て回りました

福岡市が作り込まれているみたい。
「博多の花屋台」へ行ってみたいです。


会期は秋は11月17日までで、春は3月22日~4月13日まで。
春は違った趣向があるのかな

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