青森市文化会館にKバレエカンパニーの公演を観に行った!
熊川哲也率いる日本屈指のバレエ劇団のKバレエであるが、3年前に「海賊」を観たので、今回二度目のKバレエ観覧となる。
3年前は世界のプリマドンナ・吉田都がKバレエに電撃移籍しての公演だったのもあり、青森ながら満席に近かった入りで、しかも内容も申し分ない、世界最高峰のバレエを堪能出来たのであった。
ちなみにその後、吉田都はKバレエを抜けたが、近頃引退を発表し、それに伴う引退公演を東京で数公演やるらしいが、さすがに東京には行けんな・・・。
今回はなんといっても熊川哲也が出演するとあって、これは行かねばならなかった。
映像でしか熊哲のダンスを観たことなかったけど、素人目にも明らかに凄まじい跳躍をするのに度肝をぬかれたもので、こりゃ生で観ないわけにはいかない。
当日、全く打ち合わせも何もしてないのに、座席に座ったら隣の席が友人だったのには笑ったが、しかしホールの一番後ろの席で、あまりに遠かった・・・。
その席は一番安い席なので仕方ないが、それでも8000円である。
この日の会場の入りは6割かそのぐらいの、結構ガラガラだった・・・。
世界の熊哲をおいてそりゃないだろう、と思ったが、チケット代高いし、平日だし、熊哲は準主役だしってことで、この入りなんでしょう。
ま、バレエ公演なんで、お客は99%女性でした。
男は肩身が狭い気がしてしまうし、男子トイレに行ったら電気が付いていない・・・。
はなから男の客が来ないと決め付けてしまうその姿勢、ある意味エコである。
もちろん生オーケストラです。
音楽はお馴染みの大好きなチャイコフスキーです。
それはそうとさっそく開演。
第一幕
フロレスタン王の宮殿では、オーロラ姫の誕生の祝いの宴が開かれています。
そこに悪の精カラボスがやってきます。カラボスは自分が祝いの宴に招待されなかったことを怒り「オーロラ姫は16歳の誕生日に糸紡ぎの針に刺されて死ぬだろう」と予言します。
そこでリラの精が「姫は死ぬのではなく眠るだけです」と予言します。
オーロラ姫の16歳の誕生日。宴が始まり、オーロラ姫が登場します。
オーロラ姫は、彼女に求婚する4人の王子と踊ります。
そこに、老婆が登場し、オーロラ姫に花を渡します。オーロラ姫は喜んで踊りますが、そこには針が仕掛けてあり、オーロラ姫は針に刺されて倒れてしまいます。
リラの精が登場し、城全体を100年の眠りにつかせます。
豪華絢爛なセットで、まずは若手達が踊り、その後オーロラ姫役の東野泰子が登場。本日の主役です。
Kバレエのプリンシパルであり(Kバレエでは2番目の階級)、彼女はとにかく踊りが柔らかいといった印象でした。
特にステップの柔らかさは目を見張るものがありました。
さすがの主役です。
第一幕の見所は、4人の王子とオーロラ姫が踊る「ローズ・アダージョ」と呼ばれる、オーロラ姫役にとっては難しい技術を要する踊りです。
しかしながら見事にバランスを保ち、難なく魅せ付けてくれました。
しばしの休憩。
ここでガラガラの会場の空きを利用し、2階席の一番前に移動する。
多分12000円くらいの席だ。いやぁ、ここは近い!!
第二幕
100年後、フロリムント王子とその一行が森を訪れます。
王子の前にリラの精の現われ,オーロラ姫の幻影を見せます。
王子は幻影であるオーロラ姫と踊ります。オーロラ姫にひかれた王子は、リラの精に導かれ、眠りの森を訪れます。
そしてオーロラ姫を助ける為にカラボスを退治し、その後眠っているオーロラ姫にキスをするとオーロラ姫が目覚め、周りの人々も眠りから覚めます。
第二幕にて遂に熊川哲也の登場!
まずソロのダンス。超絶技巧とはこの事だ!!
空を飛んでいるような、尋常じゃない跳躍。しかもスピンしながら、不動だにしないピタリとしたシャープなランディング。凄まじいです。
バスケの選手並みのジャンプ力、そしてフィギュアスケート選手を超えた芸術力と身体能力。いずれにしてもアスリート以上のアスリートであり、ダンサーである。
しかも熊哲は男性ダンサーが用いるダイナミズムに併せ、女性的な流麗な色気もあるから、ここが世界最高峰の唯一無二のバレエダンサーなんだね。
しかも遠目からでもわかる綺麗な顔だち・・・。天は二物も三物も彼に与えたが、それは並大抵の努力からでは完成し得ないだろう。
フリムントと幻影のオーロラ姫とのグラン・パ・ド・ドゥ。
オーロラ姫のスピンから、抱き合って倒れる技(何ていう技かわからんのがもどかしい)の3連発が素晴らしかった。
あくまでサポート約の熊哲が見事なエスコート。
またまた暫しの休憩。グッズ販売を除く。
Tシャツが売ってあったが、サイズは150と160(cm)しかないという、またもや男客完全無視の販売戦略・・・。
ニーズがないんだろうから仕方なしか。
第三幕
オーロラ姫とフロリムント王子の結婚式。
フロリナ王女と青い鳥、長靴をはいた猫と白猫、赤ずきんちゃんと狼などのおとぎ話しの主人公たちが次々と訪れ、2人を祝福して踊ります。
そしてオーロラ姫とフロリムント王子が踊り、永遠の愛を誓います。
ストーリー的には第二幕で終わるのが普通だが、単純なストーリーなので、時間的に結婚式のシーンもあるんだろうね。
その結婚式で「青い鳥」「長靴をはいた猫」「赤ずきん」が特別出演する。
これは「眠れる森の美女」とおなじ原作者のシャルル・ぺローによる作品たちのキャラクター達を出演させるという面白い構成だ。
おどけた踊りで楽しませてくれた。
そしてここでもオーロラ姫とフロリムントのパ・ド・ドゥ。
でもやっぱりみどころは熊哲。
跳ぶ、廻る、舞う。全てに於いてダイナミックで華麗なダンスに大感動。
ステージをめいっぱい使用して踊り、天下一品のキレのよさでバッチリ決める。
東野泰子も悪くはないが、何せ熊哲が凄過ぎるので、主役なのに存在感が薄まった気がするほどだ。
そんなこんなで3時間はあっというまに過ぎ、大団円にて終了。
素晴らしい内容でありました。熊哲を生で観れて幸せです。
でももっと熊哲の踊り見たかったのが正直なところ。
今度いつKバレエ観れるのかわからんけど、熊哲がもっと活躍する作品(「ドン・キホーテ」とか)を観れたらいいなぁと夢見る事にします。
熊川哲也率いる日本屈指のバレエ劇団のKバレエであるが、3年前に「海賊」を観たので、今回二度目のKバレエ観覧となる。
3年前は世界のプリマドンナ・吉田都がKバレエに電撃移籍しての公演だったのもあり、青森ながら満席に近かった入りで、しかも内容も申し分ない、世界最高峰のバレエを堪能出来たのであった。
ちなみにその後、吉田都はKバレエを抜けたが、近頃引退を発表し、それに伴う引退公演を東京で数公演やるらしいが、さすがに東京には行けんな・・・。
今回はなんといっても熊川哲也が出演するとあって、これは行かねばならなかった。
映像でしか熊哲のダンスを観たことなかったけど、素人目にも明らかに凄まじい跳躍をするのに度肝をぬかれたもので、こりゃ生で観ないわけにはいかない。
当日、全く打ち合わせも何もしてないのに、座席に座ったら隣の席が友人だったのには笑ったが、しかしホールの一番後ろの席で、あまりに遠かった・・・。
その席は一番安い席なので仕方ないが、それでも8000円である。
この日の会場の入りは6割かそのぐらいの、結構ガラガラだった・・・。
世界の熊哲をおいてそりゃないだろう、と思ったが、チケット代高いし、平日だし、熊哲は準主役だしってことで、この入りなんでしょう。
ま、バレエ公演なんで、お客は99%女性でした。
男は肩身が狭い気がしてしまうし、男子トイレに行ったら電気が付いていない・・・。
はなから男の客が来ないと決め付けてしまうその姿勢、ある意味エコである。
もちろん生オーケストラです。
音楽はお馴染みの大好きなチャイコフスキーです。
それはそうとさっそく開演。
第一幕
フロレスタン王の宮殿では、オーロラ姫の誕生の祝いの宴が開かれています。
そこに悪の精カラボスがやってきます。カラボスは自分が祝いの宴に招待されなかったことを怒り「オーロラ姫は16歳の誕生日に糸紡ぎの針に刺されて死ぬだろう」と予言します。
そこでリラの精が「姫は死ぬのではなく眠るだけです」と予言します。
オーロラ姫の16歳の誕生日。宴が始まり、オーロラ姫が登場します。
オーロラ姫は、彼女に求婚する4人の王子と踊ります。
そこに、老婆が登場し、オーロラ姫に花を渡します。オーロラ姫は喜んで踊りますが、そこには針が仕掛けてあり、オーロラ姫は針に刺されて倒れてしまいます。
リラの精が登場し、城全体を100年の眠りにつかせます。
豪華絢爛なセットで、まずは若手達が踊り、その後オーロラ姫役の東野泰子が登場。本日の主役です。
Kバレエのプリンシパルであり(Kバレエでは2番目の階級)、彼女はとにかく踊りが柔らかいといった印象でした。
特にステップの柔らかさは目を見張るものがありました。
さすがの主役です。
第一幕の見所は、4人の王子とオーロラ姫が踊る「ローズ・アダージョ」と呼ばれる、オーロラ姫役にとっては難しい技術を要する踊りです。
しかしながら見事にバランスを保ち、難なく魅せ付けてくれました。
しばしの休憩。
ここでガラガラの会場の空きを利用し、2階席の一番前に移動する。
多分12000円くらいの席だ。いやぁ、ここは近い!!
第二幕
100年後、フロリムント王子とその一行が森を訪れます。
王子の前にリラの精の現われ,オーロラ姫の幻影を見せます。
王子は幻影であるオーロラ姫と踊ります。オーロラ姫にひかれた王子は、リラの精に導かれ、眠りの森を訪れます。
そしてオーロラ姫を助ける為にカラボスを退治し、その後眠っているオーロラ姫にキスをするとオーロラ姫が目覚め、周りの人々も眠りから覚めます。
第二幕にて遂に熊川哲也の登場!
まずソロのダンス。超絶技巧とはこの事だ!!
空を飛んでいるような、尋常じゃない跳躍。しかもスピンしながら、不動だにしないピタリとしたシャープなランディング。凄まじいです。
バスケの選手並みのジャンプ力、そしてフィギュアスケート選手を超えた芸術力と身体能力。いずれにしてもアスリート以上のアスリートであり、ダンサーである。
しかも熊哲は男性ダンサーが用いるダイナミズムに併せ、女性的な流麗な色気もあるから、ここが世界最高峰の唯一無二のバレエダンサーなんだね。
しかも遠目からでもわかる綺麗な顔だち・・・。天は二物も三物も彼に与えたが、それは並大抵の努力からでは完成し得ないだろう。
フリムントと幻影のオーロラ姫とのグラン・パ・ド・ドゥ。
オーロラ姫のスピンから、抱き合って倒れる技(何ていう技かわからんのがもどかしい)の3連発が素晴らしかった。
あくまでサポート約の熊哲が見事なエスコート。
またまた暫しの休憩。グッズ販売を除く。
Tシャツが売ってあったが、サイズは150と160(cm)しかないという、またもや男客完全無視の販売戦略・・・。
ニーズがないんだろうから仕方なしか。
第三幕
オーロラ姫とフロリムント王子の結婚式。
フロリナ王女と青い鳥、長靴をはいた猫と白猫、赤ずきんちゃんと狼などのおとぎ話しの主人公たちが次々と訪れ、2人を祝福して踊ります。
そしてオーロラ姫とフロリムント王子が踊り、永遠の愛を誓います。
ストーリー的には第二幕で終わるのが普通だが、単純なストーリーなので、時間的に結婚式のシーンもあるんだろうね。
その結婚式で「青い鳥」「長靴をはいた猫」「赤ずきん」が特別出演する。
これは「眠れる森の美女」とおなじ原作者のシャルル・ぺローによる作品たちのキャラクター達を出演させるという面白い構成だ。
おどけた踊りで楽しませてくれた。
そしてここでもオーロラ姫とフロリムントのパ・ド・ドゥ。
でもやっぱりみどころは熊哲。
跳ぶ、廻る、舞う。全てに於いてダイナミックで華麗なダンスに大感動。
ステージをめいっぱい使用して踊り、天下一品のキレのよさでバッチリ決める。
東野泰子も悪くはないが、何せ熊哲が凄過ぎるので、主役なのに存在感が薄まった気がするほどだ。
そんなこんなで3時間はあっというまに過ぎ、大団円にて終了。
素晴らしい内容でありました。熊哲を生で観れて幸せです。
でももっと熊哲の踊り見たかったのが正直なところ。
今度いつKバレエ観れるのかわからんけど、熊哲がもっと活躍する作品(「ドン・キホーテ」とか)を観れたらいいなぁと夢見る事にします。