卍の城物語

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渡辺源四郎商店第14回公演「エクソシストたち」

2011-11-23 23:56:20 | 演劇鑑賞
「渡辺源四郎商店」の公演を観に行ってきました!

23日の昼公演しか休みが無かったので、この日に予約を入れて行きました。


当日は会場のアトリエグリーンパークには超満員の客が待ち受けています。
当日券目当ての客は入れないほどすでに埋まってはいたが、通路や舞台ギリギリまで席を作って無理矢理押し込めていたので多少遅れて開演することになりました。
今や予約しないと入れないであろう、大人気の劇団になりました。

そんなこんなでやっとこさ開演。

~あらすじ~
現代。北東北、人口30万、県庁所在地の小都市。その閑静な住宅地にある2階建ての家。30代の母親と 小学生の娘が生活している。娘に異変が起きたのは2ヶ月前から。男のような声でわけのわからぬことを口走り、卑猥な言葉を発し、母を罵倒するようになった。顔はむくみ、ひび割れ、目は真っ赤。頬は痩せこけ、可愛かった面影はどこにもない。「悪魔が憑いた」と判断するよりほかなかった。そして、この日、ある異様な客たちがこの家にやって来た。 様々な能力を持った悪魔祓い(エクソシスト)たち である。悪魔祓いたちと悪魔との戦いがいま始まるのであった。


かの有名なオカルトホラー映画「エクソシスト」をモチーフにした作品で、2002年の脚本をナベゲン使用に書き換えた改訂版らしい。

「エクソシスト」たち、すなわち悪魔払いが出来ると自認する神父、僧侶、カミサマ、ヒーリングミュージシャン、そして精神科医が集まって儀式を行うお話。


今回は全体的に笑いどころがかなり多くてすごい楽しめた。
「セイリ-ムーン」とか仲居正広の髪がキテるとか、ムーミンに出てくるなんだかとか諸々、コメディが多くて笑えた。


今回のキャストたちを演技とともに振り返って紹介してみる。

ちずるの母親/工藤由佳子
笑いどころが多かった今回に於いてはシリアスな演技のみだったのが残念だったが、ラストの元亭主の死を望みながらの思い返すシーンは圧巻でしたね。

ヒーリングミュージシャン/高坂明生
バンド活動もしているようなので、一応ギターが上手いという・・・。
彼にはもっと振り切ってほしいんだよな・・・。期待も込めて。

ちずるの担任教師/三上晴佳
頼りない役やらせたら右に出る者はいない、と見せかけて抜群の安定感を持ち、演技上手すぎて腹立ってしまうくらいの実力者の彼女であり、悪魔に憑かれた演技もさすがです。

精神科医/柿崎彩香
ここ最近めっぽう成長の著しい注目株の役者である。
顔も綺麗だから最近出演が多くて少し嬉しい。

僧侶/工藤良平
なべげんでは久し振りに出演した気がするが、彼はなんか貫禄が出てきた(体格もあるけど)ので、それが演技に生かされたのでよかった。

神父/牧野慶一
ちょっと恐さを秘めた役が似合うダンディな役者さんはなべげんでは生きる。

ちずるの内縁の父/山田百次
なべげんの唯一のウィークポイントである青年枠をガッチリと固められるベテラン。
主催の「野の上」もいいが、なべげんにも必要な存在であることは間違いない。

平賀のカミサマ/斎藤千恵子
本業は声優さんだそうです。
「平賀のカミサマ」って役自体笑えるが、本家の「下北のカミサマ」に顔も体格も似ているのが一番笑えたという。

ちずるの父/音喜多昭吾
本業はRABの営業マンだそうです。
久方振りに役者業も始められたそうです。
多分親子競演なんでしょうな。

ちずる/音喜多咲子
畑澤聖悟の元教え子で、今回なべげんに初参加。
大学一年生ながら11歳の役を演じたが、問題なく観れた。
大学では発達心理を専攻していると書いてあったので、発達障害とかあったのかも。
結局悪魔憑きのシーンはなかったのが残念であった。


平賀のカミサマが霊を呼んで、娘を迎えに来るというラストで締め括られ暗転する。
音楽が流れてこれで終わりと見せかけて、エピローグのようなシーンが数分ある。
結局また同じ事を繰り返す、というこのシーンが加わった事によって感動が何倍も増した。
さすがの畑澤聖悟、ニクイ演出するもんである。


そんなわけでエピローグのシーンにしてやせれたのもあって、とても面白かった。あっという間の80分であった。

今回も感動をありがとう、なべげん!!

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