卍の城物語

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弘前劇場公演2010『地域演劇の人々』

2010-10-10 23:11:41 | 演劇鑑賞
弘前劇場公演を久し振りに観賞しました。

弘劇公演は基本的に土日の3回ほどしか公演がないので、いつも仕事やら用事やらでここ最近全く観れずにいたが、今回は連休があって三日間の4回公演だったので、ちょうど初日の夜公演が予定なかったので、ちゃんと前売り券買って臨んだ。
約1年半振りに観る事になる。

会場の弘前のスタジオデネガには80席ほどのキャパに8割ほどのそこそこの入りであった。
いつもどうり後ろの席で観る事にした。

そんなわけで開演です。

あらすじ
~夜。地域で演劇を続けている劇団の稽古場。本番を間近に控えているようだ。皆が揃う前の稽古場を、若い男が掃除している。
そこに、客演の女優が上海からやってくる。彼女は、出演以外に、大切な人と合う。という目的があるようだ。
一日の仕事を終え、三々五々、稽古場に集まってくる俳優たち。新聞記者も取材にに来ている。
研修の為、国外にいるらしい脚本家と、風邪をこじらせて欠席している俳優を除いて景子が開始される・・・。
稽古場に設置されたセット上で繰り広げられる劇中劇「夜のプラナタス」と、それを創作する俳優、スタッフ・・・。
そして、俳優、スタッフは創作以外にも様々な想いを抱えて生きている~。

今回は、弘前劇場の普段の稽古をしている様子をそのまま演劇にしている面白い内容である。
俳優陣はほとんど本人役を演じているのも面白い。

その後「夜のプラタナス」をという、過去の作品を実際に稽古している体で、そのまま劇中作を流し、また現実に戻り、最後はまた劇に戻る。そんな斬新な構成である。

稽古現場では、役者が観客に背を向けてセリフを言うのもまた楽しい演出であった。

全体的には相変わらずのロジカルなセリフとハイブリッドな言語が飛び交うお馴染みの弘前劇場の世界観でした。

「夜のプラタナス」という公演自体を観ていないので、一度に2つの公演を観たようなお得感はあるが、劇中作の方が尺が長いのがイマイチ問題かなぁとも思った。
最後も劇中作で終わるのもどうかと思うし、自分は「夜のプラタナス」観てなかったからまだ良かったが、過去に観た人はどんな風な感想だったんだろうか?

ストーリーはいいとして、役者陣たちの感想。

福士賢治は相変わらずの自然体のナイスミドルな主役。

長谷川等は出番が少なく残念ではあったが、どう見ても泥酔してるようにしかみえないのがさすがの天下一品の役者である。

小笠原真理子は劇中と劇中劇の標準語と津軽弁の使い分けが素晴らしいね。
コミカルな部分の演技も面白かった。

柴山大樹は久し振りに観たけど、随分と成長したようで、貫禄すらあった。
まさに未来の弘劇の主役になるかもね。

平塚麻似子は女っぷりが上がった様な、今風な小奇麗な女性になってました。
演技も上手くなってましたね。

そして今回客演の客演役の李丹は、アジアンビューティーな淑女。
日本語と中国語の使い分けも大変だったろうが、見事に演じ切った。

後はお馴染みのメンバーや、初めて観た人たちなどは割愛。

相変わらずのこれぞ弘劇ってな感じの舞台であったし、今回は結構面白かったので、100分があっという間だった。

老舗の実力派劇団ここにあり、そんな堂々たる公演でありました。

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