卍の城物語

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劇団野の上 旗上げ公演「ふすまとぐち」

2010-03-07 00:43:57 | 演劇鑑賞
「劇団野の上」とは、元「弘前劇場」出身メンバーを中心に結成した、山田百次と乗田夏子主催の新しい劇団である。
劇団員は山田百次、乗田夏子、藤本一喜、鳴海まりかの4人。

その旗上げ公演に行ってきました。
場所はナベゲンの小屋である「アトリエグリーンパーク」です。

開演10分前に到着。会場は満員御礼でした(50人超か)。
テレビカメラも入ってて、公演を撮影する様です。
そんなわけで開演です。

ストーリー
~小山内家に嫁いだ桜子は、姑キヨの強烈な嫁いびりにより、ある場所から出られずに暮らしていた。
そんな中、義理の姉幸子が出戻ってきた。ようやくそこから出戻ることが出来た桜子だが・・・~
そんなお話。

嫁姑問題を題材にした悲喜劇です。
基本的に社会風刺みたいな笑いから、最後はしっとりと。
全編ほぼ津軽弁です(東京公演の客は何喋ってるかわからなかっただろうに・・・)
山田百次の作・演出による。

セットはラフに作ってある。居間と押入れが舞台。
押入れだけは頑丈に作ってある。

どうでもいいけど、アコーディオンでの「翼をください」と、乗田夏子の包帯はエヴァを彷彿とさせた。

物語的にはそんなに面白くはない。なんか脚本として、きちんとした構成が出来ていない様な気がする。
山田百次の脚本ではちょっと弱いと感じたのが正直なところだ。

でも役者陣は素晴らしいです。
山田百次は二役。子ども役は普通に面白い。青海竜大は本名でしょうね。

乗田夏子は相変わらずの爆弾女優。凄まじい顔の演技である。

藤本一喜って字だけ見たら男だと思ってたけど、この人も弘劇出身らしい。
あんまり記憶に無いんだけど、このクソムカツク姑を見事に演じ切った。
最後のアダる演技も、入院のシーンも素晴らしかった。

鳴海まりかも弘劇出身だけど、この人も観た事ある筈だけど、記憶にあんまり・・・。
鼻声のゆる~い演技が面白かった。

ここから客演。
ナベゲンの三上春佳はなんと小学校6年生の設定なのに、それがまたハマってたという奇跡。
声も可愛いし、ちょっと背の高い小6という風に充分見れる。この役、リアルロリータの本領発揮か!?これがかなりの注目ポイントである。

赤刎千久子は愛媛出身の女優さん。もちろん初めて観る。
でもなんか、女優としての魅せるポイントが全く感じられなかったと厳しく書いておく。

木村元香も弘劇に出てたね。おっとりとした役どころさせると強い。
でもこの人にコメディタッチの芝居があんまり似合わないかも。
って言っても女優は色んな役出来ないといけない訳だから、今後思いっきり振り切って化けて欲しいね。

そんなわけで、まあまあ楽しめたとする。
残念ながら欠点の方が多く目に付いたのが、しかしながら「劇団野の上」はまだ始まったばっかり。
次回は9月公演があるので、期待しておきましょう。

ちなみに、6日・7日に青森市で公演があるが、その両日に弘前では「弘前劇場」の公演がある・・・。
これは意図してか!?多分違うとしても、同日にぶつかるかね・・・。

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