卍の城物語

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渡辺源四郎商店第12回公演『ヤナギダアキラ最期の日』

2010-04-14 00:09:11 | 演劇鑑賞
先日、大好きなナベゲン観てきました。

8日間連続公演の2日目の月曜日の夜に行きました。

開演10分前に会場入り。
客席は半分くらい埋まってて、さすがに平日だとこんなもんか?と思ったが、あれよあれよの間に満席になった。

後から来た客のほとんどが中高生と思われるティーンたち。
畑澤聖悟の教え子やワークショップに参加した子たちでしょうか。勉強熱心です。

そんなわけで開演。

ストーリー
~青森市郊外にあるホスピス。そこで最期の日を待つヤナギダアキラ(87歳)には、どうしても会いたい人がいた・・・。

テーマは生と死でしょうか。
戦争に駆り出された者の極限状態の生死。
末期の病状における生死。
不老不死から観る生死。

ファンタジーもありつつのヒューマンコメディドラマです。

上演時間は1時間43分だったかで、ちょっと長くてつらいかな?と思いましたが、そんなことは全くなく、あっという間に終わってしまい、もう少しだけこの物語を見続けていたいと思ったほどです。

今回の主役・ヤナギタアキラ役は宮越昭司サン。
遅れ過ぎたルーキーと呼んでましたが、もはやベテラン役者です。
余命数日の演技はもはや神の域です。
本当にこのまま舞台上で死ぬんじゃないかと思ってしまったほどです。

そのヤナギダアキラの永遠の恋人役に工藤静香。
普通に美人だから、永遠に美しいヒロイン役が似合ってました。

牧野慶一サンは面白組長(?)役。
ナベゲンではお馴染みの出演になりつつある、渋い役者です。

初めて見たのが工藤貴樹。青森中央高出の自衛官。
役的にはそんなに重責がないので、評価しづらいけど今後に期待。

お馴染みの三上春佳はナベゲンにはかかせない存在。
あの甲高いのにか細い声はどこから出てるんだか・・・。

吉田唯は前回に引き続き出演。可愛い名前だけど関西弁のオッサンです。
ちょっと聞き取りづらいところがあるし、まだ役者としては若いかな。

山田百次も重要な役で出演。
ちょっと狂気めいた役が似合いますね。

工藤由佳子はド派手な姐さん役。水色の服が似合いますね。
何やってもハマリ役だから本当にすごいです。
最後のシーンは妖艶な妖演でした。中高生には刺激が強かったかな?

畑澤聖悟も出てました。
あの恰幅で病人役が出来るからさすが。

そんなわけでとても楽しめました。いろいろ考えさせられました。
客の多くが中高生だったので、彼らにもいろいろ考えてもらえたらいいなと思う題材でした。
でも、そこ笑うところじゃないよっ、てところが多くてちょっとうるさかったのもありましたが・・・。

カーテンコールした後に、宮越サンが車椅子から降りてスタスタ歩いて帰るギャップには驚かされます。
会場出口でも宮越サンが笑顔でお見送り。なんて優しい顔でしょうか。まるで観音菩薩である。

満足して会場を後にしたのであった。
次回公演も大いに期待したい。

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