昨日、久しぶりの炎天と思っていたら今日はまた土砂降り。吹き込んだ雨に窓の桟もずぶ濡れ。初秋らしく晩はコオロギの声に湿りかけた土の香りも、そろそろと漂う頃になりました。
「初秋の声」
宵に吹き込んでくる風は湿り気を帯びて涼やか
密やかなコオロギの声増え転がりだした秋
むき出しの素肌に伸びだした秋色の手
再びのこの季節の始まりの感触改めて感じながら
金銀のモクレンを見に行った日中
睡蓮に蓮、ハイビスカスに食虫植物
当世の流行を薄気味悪く眺め
群生の中に聞き分ける羽音は終焉
間近い音の尚更に気の乗らぬ流行植物の群れ
傾いた昼下がり照り焦燥
気の乗らぬシャッター音スランププランツ
ぷらぷらとエレファントバンブーにカトレア
何かに当たったらしいほてりと頭痛
思い当たりながら秋風
緑茶の喉越し美味なベンチ
帰途の小休止ふさふさと青紫の宿根アサガオ
遠路もかん所より所となり
過ぎた取材もサングラスで気分転換
初秋となりし体力と知力で今夏抜けたシーズンのトンネル