Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

梅雨空に思う 3

2019-06-13 09:19:43 | 日記

 その後、彼等は約束、約束、の2文字の言葉だけを口にするだけで、兎に角私と約束はしたという事で話を切り上げてしまいました。

 そこで私は彼等姉弟の1人が口を滑らせた「達成」する様な出来事について考えてみました。当時の私は習い事等、一切していませんでした。私の生活の場というと学校か家かでしたが、達成するような出来事がある場所は多分学校の方だろうと考えました。

 学校で?達成する?何だろうか。そう考えて行くとやはりそれは学業関係、成績だろうと私は思うのでした。

『私は成績で何か達成しただろうか?。』

そうあれこれと推理してここ迄来ても、私には未だ皆目何も浮かんで来ないのでした。そこで私は

「学校の成績の事でしょう。」

と彼ら2人に鎌をかけてみました。

 彼等はやや悪戯っぽく目を輝かせました。が無言のままでした。違うのかしらと私は思いました。そこで私は次には読書関係かもしれないと考え着くと、

「本を何冊読んだか、かな?」

と、1年に読むのに相当数の冊数を考えて、簡単な達成数から100冊?200冊?365冊かな?等、口にしてみるのでした。それでも彼等は静かに曖昧に笑うだけで何も話そうとはせず、如何やらもう私とはこの約束の話はしないという事に態度を決めたようでした。

 ここで、私は本当に困惑してしまいました。何しろ全く、成績にしろ、読書にしろ、私の方では彼等と何かしらの約束をした覚えが全然無かったのですから。心中五里霧中という状態でした。

『本当に私本人と約束したんだろうか?』

ふと思いついて私は考え始めました。そして、このように私に覚えが無い場合、それは誰か私と彼等の間に入って何かしら話をまとめ上げた人物、そういう人物が彼等と私の間に介在するのではないかと考え着きました。

 「その約束、本当に私と直接約束した?。」

と、私は彼等に確認し始めました。私がこう言っていたから、とか、誰かに言われ、約束だと私が言っていたよ、というような話を聞いて、私と約束した事になったんじゃないのかと尋ねてみたのでした。


今日の思い出を振り返ってみる

2019-06-13 09:17:24 | 日記
 
土筆(99)

 「そんな物かなぁ。」両親が自分達の居所にしているお店に帰った後、座敷に1人残った彼はテーブルの前で湯飲み茶わんを片手に呟きました。   彼にしてみると、「…ちゃん」は初めての......
 

 初めての子育てって大変ですよね。立派に育てたいと親は気負ってしまいますから。