ここでメモを見てみます。
「7/20、マリアザミ(ミルク3人分)。キュー王立植物園10:00。大根にマリーゴールド、無いとスが入る。14コ、ノットガーデン。」
とあります。
この日のメモはこれで終わりです。そして、何と、この旅行のメモもここでお仕舞になっています。寂しい限りです。旅行も最終になって来るとこうなるのでしょうね、私は疲れていて見て回るだけで手いっぱいになったようです。
一行は植物園に入ります。入るとすぐに右手にお土産売り場があったようです。何人かその中へ消えたように思いますが、大抵は現地ガイドさんの案内で旗について園内を回りました。
大きな池のある場所に向かって芝生の緑を渡って行くと、写真の鳥が何羽も寛いで居ました。私は見たことの無い鳥でしたから物珍しくて、その警戒心の無い様子から、この植物園に放し飼いになっている鳥だと思っていました。広い園内をこうやって鳥が放し飼いにしてある光景を、日本では1度も見た事が無かった私は、その美しく瑞々しい緑の芝生と鳥の共存がとても素敵だと思いました。
側を歩いていたAさんに、流石に外国の施設は違いますね、鳥が放し飼いになっているんですねと私が言うと、Aさんは渡り鳥なのよとぽつり。向こうにもよく似たのがいるわ、との事でした。畑を荒らすのよとも言われます。
それでは、この鳥は植物を食べるのでは無いでしょうか?それなら植物園にとっても害鳥なのでは無いかなと私は思いました。しかし、目の前の鳥はどう見ても人慣れしていて、私達が芝生の上を歩いて直ぐ横を通って行っても、全く平気で寝そべったり羽繕いをしていました。
「ここでは大事にされているんですね、外国の方は自然愛護の精神が強いと聞いていますから、鳥も人に慣れているんですね。」
そんな事を言うと、Aさんは何だかムッとした感じでした。
Aさんの話では、何しろ腹の立つ鳥だという事でした。向こう(日本)でも追っ払っても逃げないような癇に障る鳥だという事でした。実際、私はこの後暫くしてから、Aさんとこの鳥が芝生上で睨み合っているのを目撃しました。
後にAさんから聞いた話では、Aさんは田畑などをしておられるそうでした。それでこの鳥の被害に腹の立つ経験もおありだったのでしょう。この時の説明でも、向こうでは近隣の皆に嫌われている鳥よと仰っておられました。鳥名は教えてもらえませんでしたから、Aさんもハッキリとは特定できない鳥だったのでしょう。ガンじゃないかと言う事でした。群れになって隊列を組んで歩いている感じでした。
(ねずみ色の羽毛の鳥は雛っぽいですね。人のよく通るこの場所で無防備に子育てしているくらいですから、この鳥にとって植物園は安全な場所だったのでしょうね。)
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