さて、手帳には、15日、ヒース、アカツメクサ、ムラサキスモモと言う植物名があります。前回の写真の中にもあったかもしれません。そしてシェイクスピア、ストラトフォードの文字の傍に、門前町・宿場町・市場町と並び、市場町から矢印が出て→ストラトフォードを差しています。ストラトフォードは市場町なのでしょう。きちんとした造りの街並みになっていました。シェィクスピアの作品の銅像もありました。銅像の傍には、地元の青少年らしいグループが数人、朗らかに集っていました。
他にもメモには「オークなら家具用」とあるのは、家に植えられている木がオークなら、それは将来家具を作るために植えられているという意味のようです。
これは、バスの中で聞いた講師の方の話を書き留めた物でしょう。日本でも女の子が生まれると庭にキリの木を植える、という風習があるのと同じような意味合いとの事でした。生まれた女の子が成長して嫁ぐ時に、やはりそれまでに成長して大きくなったキリの木を切り、親はそれでタンスを作り嫁入り道具として持たせてやる。そんな話を、当時ある程度の年齢になった私も何処かで聞いた事がありました。
それと同じで、イギリスの場合も家に子供が生まれると、その子が大きくなった時にタンスとは限らず家具を作って結婚の道具にしてやる。そんな話だったと思います。経済的に、将来約束された結婚の時の贈り物、プレゼントの保険のように、そして子と共に年輪を刻む自然の木、その家の子供の成長を願って、子を持って親となった親心を感じさせる話です。この話に、私は親心は洋の東西を問わないのかもしれないと思いました。
そこでバスを降りた私は、自然、広場にたむろしている少年達に親目線で微笑ましい視線を送ってしまいます。私も息子たちの母でしたから。
(オークは日本ではナラの木だそうです。写真ははっきりオークかどうか分からないのですが、ナラの木は家具材として良い材料だそうです。少年達もしっかり育って欲しいですね。この年の7月15日は土曜日に当たりました。)
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