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世界遺産四つ目 パシュパティナート

2010-09-15 22:06:12 | ネパール
2007.4/18(水)

 ネパール4日目はネパール最大のヒンドゥー教寺院、パシュパティナート訪問です。

 パシュパティナートはカトマンドゥの東3Kmほどのところにあります。 車だと15分くらいでしょうか。



 パシュパティナート    (パシュ=獣 パティ=王 ナート=神さま)    入場料 500ルピー(2009.6月から。それまでは250ルピーでした。)

 パシュパティはシヴァの化身の一つ。 「獣の王」という意味です。
金の角を持つ 「パシュパティ」 となってこのあたり一帯を駆け巡って遊んだため、このあたりのことは 「ミルガスターリ(ミルガ=鹿 スターリ=遊ぶ)」 とも呼ばれるそうです。

 ここでもヒンドゥー教徒以外の人は寺の中に入ることは出来ません。



 ネパール最大のナンディ

 寺院の中にはネパール一大きいといわれるナンディ(シヴァの乗る聖牛)がいます。 お尻しか見られませんが一見の価値はあると思います。
先にナンディを見に行く場合は、ツーリストボックスで入場料を払ってからのほうがいいようです。 こちら方面でもチェックをする人がいることがありますので。

 門の中に入れない私たちツーリストは、西門からちょっとだけのぞかせてもらえます。 大きな黄金のまあるいナンディのおしりが輝いています。 ナンディの右側には赤いマントを羽織った猿神も見えます。

 お参りする人は、門の手前で履物を脱ぎ、裸足でお参りします。(靴下は履いていてもよいそうです。)

 私たち観光客は、門の手前で写真は撮らせてもらえますが、お参りの人の邪魔にならないようマナーは守らないといけません。


 ナンディを見たら、一般観光客が進むバグマティ川の方に行ってみましょうか。


 バッサリソワールの寺
 ツーリストボックスを過ぎバグマティ川の手前にシヴァの妃、バッサリソワール(パールヴァティの別名)が祀られた小さな寺があります。 良妻賢母の神として敬われています。


その左にある大きなテラコッタの像はヴィシュヌ神です。手は4本あります。 かなり大きいもので、高さにして2.5m位あったような・・・



 その先にある川がバグマティ川。 水はきれいとはいえませんが沐浴をしている人たちもいます。 この川はやがてインドのガンジス川に注ぐということです。


 アルエガート
 川のほとりにはアルエガートといわれる火葬台がたくさん並んでいます。 これは橋から下流を見たところです。 上流にも三台あります。 王制のころは一番上流が王族専用でしたが今はすべて庶民の為に使われているそうです。 遺灰は聖なる河、バグマティ川に流されます。


橋から上流を見たところ

 亡くなられた方は、頭を上流、足が下流に向くように寝かされ、頭の方から火がつけられます。 火をつけるのは男の子(男性)と決まっているそうです。 男の子のいない人はどうするのかと聞いたら、親類縁者の適当な男性がその勤めをするということでした。


 しばらく火葬の様子を見学したら先に進みましょう。



 エッカイダス・ルドラ 

 川を渡ったところにエッカイダス・ルドラ(ルドラはシヴァの化身)と呼ばれる11の白い塔があります。 中にはシヴァ信仰の象徴であるシヴァリンガが祀られています。


この近くではサドゥーと呼ばれるシヴァの行者が修行中?・・・のようです。

左の方はネパールの紹介本によく載っています。 私も一緒に写真を撮らせてもらいました。お礼は20ルピー?!


 ゆるやかな階段の途中にはこんな大きな木。エノキのようでした。 上りの途中で振り返ってみたところです。




 さらに少し上がってから左に曲がり、なお階段をあがっていくと・・・

  パシュパティナート寺院が一望できる高台に出ます。 観光客だけでなく地元の学生なども休んでいました。 途中、サルがたくさんいますので要注意です。




 高台から戻って元の道をさらに奥に進むと上の方にもたくさんの寺院があります。 時間を多くとってゆっくり散策するとよいでしょう。

 私も上の方まで行ったのですが、この時のSDカードを紛失してしまったのと、メモだけでは何が何だかよくわからないので残念ながら書くことができません。
 その後、まだ上の方まで行く機会が持てません。


 パシュパティナートには、シヴァの誕生月のある3月、ネパールだけでなくインドからも多くの参拝者が訪れるため、5万人以上もの人であふれかえるとか・・・ 8月には女性のお祭り、ティージがありその時はお祝いの時に着る赤いサリーの女性であふれ、壮観だそうです。



 老人ホーム

 車を降りてパシュパティナート寺院に向かって歩いて行くと、少し手前の左手に大きな建物があり、上の方には金色に輝く尖塔がいくつも見えます。高い塀に囲まれているので中は見えませんが老人ホームとのこと。 

観光客の方でここに入る人はあまりいないかもしれませんが、ディネシュさんは私が福祉の仕事をしていることを思い出してくれたようで、「中に入ってみますか」と聞いてくれました。 「ええーッ 入ってもいいんですかー?」と言いながら即、中へ。

 現在は250名のお年寄りが生活していますが、かつては700名もの人がいたそうです。 
調理、洗濯、掃除、その他多くのことがボランティアの手でなされているとのこと。

 中に入ってみると、中庭には5つの白いシヴァの寺があり、尖塔が金色に光り輝いていました。 外から見えたのはこれだったのか・・・ 5頭の聖牛ナンディがかわいい目をして寺院を見上げていました。


ナンディ、一頭だけ写したものがありました。 これが5頭並んで寺院を見上げています。




 料理に使う野菜をこしらえている人たち。
「ナマステ!」と声をかけてくれましたので「ナマステ!」とお返しし、少しお邪魔しました。







 他にもテレビを見る人、日向ぼっこをする人、ゲームをする人、おしゃべりをする人と思い思いにすごしていました。

 特にステキだったのが、爪に真っ赤なマニキュアを塗っていたおばあちゃん。 「ハウキュート!」と言うと、私にも塗ってくれるという。 仕事柄、普段マニキュアをつけないのでお断りしてしまいましたが、あとで「小指くらいつけてもらえばよかった」と後悔しました。(この方の写真がないのが残念です。)

 みんなとてもいいお顔をしているので、私もふんわり柔らかな気持ちになりました。


 次の訪問で先の方々に写真をお届けしたら、言葉は分からないのですが 「僕も撮って!」 とおっしゃったようでしたので私も一緒に収まり、その又次の訪問でこの写真をお届けしました。


 

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