テレビを点けたら日馬富士と豪栄道戦の始まるところでした。 呼び出しの
一人が土俵のなかを掃いています。 塵取りを持っていないな、とゴミを取っ
ているのではないね、と風邪の熱が少し残る頭で考えました、仕事柄そうい
う風に気が回るのでしょう。 向う側では土俵の外側を掃いているというより
均しています。
この一番、その箒の均した目が大切だったと実感する取り組みでした。
立ちあがり豪栄道が日馬富士を追い込んでいき、土俵際へ。組み合った
まま日馬富士が回り込みます、瞬間行司が二人に手をかけ止めました。
審判から指示があったのでしょう、日馬富士の足が出た、と。
テレビ画像がスローモーションで映り、審判員が協議し結果、取り直しへ。
指示した審判の見間違いでした。 土俵の外側の箒目に乱れが無いことが
審判の見間違いだという判断を決定的にしたのでしょう。