kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

97歳と78歳がいま取り組んでいること。

2012-12-27 21:19:19 | 本のひと言

 97歳のご婦人=Kさん、78歳にご婦人=kさんと呼ばせてもらいます。

 いま、Kさんが調べているのは、250年ほど前のこの地域(逗子・葉山)

のある家族の動きです。 Kさんは郷土史家として土地の旧家の古文書

や寺院の過去帳などを調べていて、ある一家の行方に関心をもったそう

です。

 当時、農民の移住は禁止されていたのですが、現在の逗子市地域の

ある村から現在の葉山町地域のある村へ、移住した記録がありました。 

それなりの事情と手続きを経てのことだろうと推測されます。

 ところがその一家が逗子市内の別の村の寺院の過去帳に記載され

ているのだそうです。 そのことは当時の農民への諸規制のなかでは起

りえないことなのだそうですが、記録に残っているのですからもっと調べ

てみたいと言われます。

 

 kさんは、いまインドへの旅たちを計画しているのこと。

 今年、ミヤンマーを訪問し大怪我をして帰ってきたのです。 なんでも夜

中、真っ暗ななか列車が止ったのでドアを開けホームに降りた、つもりが

ホームではなかった!

 この旅は息子さんを連れていったので、なんとか戻って来れたのですが、

この数年のカンボジア、中国雲南省、ベトナムなどへはすべて一人旅。

旅行社のツアーとは無縁の無頼旅行という感じです。 その地の人々の

暮らしを裸で知りたい、というのが旅の目的だとか。80歳まではこういう

外国へ無頼旅行をし、81歳以降は国内を回るのだと意気込んでいます。

 

 後生畏るべしならぬ、「先生畏るべし、見習うべし」。

 250年前の庶民の生活のなかに分け入るKさん、激動する東南アジア

の庶民のエネルギーを直に伝えてくれるkさん、お二人の話を聞きつつ過

去であろうと外国であろうと、現にこの地で日々を生きる者を支え動かし

ている力は庶民の生きるエネルギーであると、改めて確信を深めました。