初夢、歳時記によれば、といっても手にした歳時記によって幾日の夜に
見る夢か違いがあります。山本健吉『基本季語五〇〇選』では「元旦から
二日にかけての夜見る夢を」といい、稲畑汀子『ホトトギス新歳時記』では
「二日の夜から三日の朝にかけて見る夢である」としています。
古くは曲亭馬琴『俳諧歳時記栞草』では「大晦日の夜より元日の暁に至
るの夢」と記しています。ここでは西行の「年くれぬ春来べしとは思寐のま
さしくみえてかなふ初夢」を引いています。これには「たつはるのあしたよ
みける」と『山家集』の「詞書」がありますので、立春の明け方見る夢をさし
ていたといえます。
初夢を夜みるものとすると、昨日今日の昼時に眠ったときの夢は何?
元日の昼もお寺から戻りかなり眠りました、今日も朝のうちから大風のな
か幟下しやテントの撤去、その後歳旦祭でお神酒が入り帰宅して寝まし
た。 両日とも夢を見ていたのは確かなのですが、吉夢だったのか凶夢
だったのかも定かでないほど。
初夢のさだかならざるぬくみあり 永方裕子
覚めてみると冬日が古畳に広がっていました。