2012-07-25 の「kaeruのつぶやき」に
「昼食を共にした坊さんと俳句の話をしてきた」と書きました。
その坊さんが大怪我をしました。
昨年の暮の26日、自宅の目の前の崖地の木立に溜まった枯葉の山を
きれいにしたいと仲間と7mほど上から掻き落している時、体の向きを変
えた瞬間すべり落ちました。
打ちどころが悪けれが即死、幸いというべきか両脚骨折で命が助かり
ました。見舞いに行った人に「神の加護によって」助かったと述べたそう
です。私が見舞ったときもそう言っていました。この坊さんは僧侶ではあ
るが寺の住職ではありません。フリーの坊さんという言葉があるのか分
かりませんが、そういう状況の坊さんです。
そういう状況であっても坊さんは坊さんです、何よりも仏に守られてとい
うのが自然だと思うのですが、実際にはそうではなかったのです。あまりこ
だわることもないのかも知れませんが、意外な感じがしたので触れてみま
した。この坊さんは北陸のある地方都市の出身だそうですが、私と故郷の
話になったとき郷土を出て一度も戻っていない、とのことで何かの事情が
あるのだろうと思いそれ以上の話にならなかったのです。
それにしてもこの人にとってもこの町が、終焉の地になることはほぼ間違
いないでしょう。お互いが人生の最終期を共にし合う縁を通じて、お互いの
精神史につい知りあう機会になればと思います。