柔道のことは不案内であっても有段者が黒帯を締めることくらいは知ってい
ました。しかし、女子の場合その黒帯に白線が一本入っていることはこの「赤
旗日曜版」を読んではじめて知りました。
記事の最初の部分に≪柔道の日本女子の黒帯ー。真ん中に白線が1本入っ
ています。それを表紙写真に使った著書 『性と柔ー女子柔道史から問う』 は、
強いインパクトを与えます。≫
国際ルールでは、女性差別だということで1999年に黒一色になったが、日本
国内では白線入りのまま。昨年の女子選手への暴力行為などの背景に男性の
ムラ社会の問題があると、著者は語っています。
(『性と柔 女子柔道史から問う』 河出書房新社刊
本の写真は河出書房新社のHPより HPのURLは下記)
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309624648/
溝口さんが柔道について深く考える切っ掛けは2年間フランスでコーチを経験し
たからで、日本では「先生」は絶対、選手は無条件で従うものでした。フランスで
は違い、対等な関係で練習についても言葉でかわりやすく説明しないと、指導者
として尊敬されません。
五輪で負けた時のビデオを3歳の息子さんが見て「ママ、かっこういい」と言われ、
「一緒懸命やっている母親の姿は格好いいんだなと、うれしかった」。金メダル至上
の日本柔道界。「銀のトラウマがとれました」。
記事の終わりに「(柔道の面白さは)柔よく剛を制す、小よく大を制す」。「社会的立
場の弱い女性でも声を上げれば、強い男性を制することができます。研究者として
は、まだ白帯ですが、史実を知っているスポーツ社会学者の強みをいかして研究を
続けたい」
赤旗日曜版は http://www.jcp.or.jp/akahata/web_weekly/ で。