「春眠暁をおぼえず」とはこの時期の言葉としてよく引用されます。 今日
あたりは暁どころか昼も眠気にとらわれまさに蛙の目借り時でした。
「蛙(かわず)の目借り時」といっても一般には何のことか?でしょうが、
俳句の季語のひとつでなかなか面白い言葉です
『角川俳句大歳時記・春』 の解説を紹介します。
≪春も深まる頃、人は眠くてたまらない。これは蛙が目を借りてゆくから
である、という俗説に基づく俳諧味のある季語である。この時季は蛙の交
尾期であり、異性を求めてしきりに鳴きたてる時期であるので、「目借り」
とは本来「妻狩る」、あるいは「雌離る」であるともいわれるが、俳句では、
やはり「目借り」と詠むべきであろう。≫
目借時 老いては妻の御意のまま 宇田椰子夫
目借時骨を抜かれしごとくゐる 下斗米大作
、そんな目借状況の目と脳を覚ましてくれたのが薩摩おこじょ、平均年齢
70歳の四人の笑顔と声でした。その内容はこのURLで。
http://www.ustream.tv/recorded/46596737
4月から1時間枠の放送時間が2時間になって3回目、一段と地域の姿
が見えるようになりあわせてインターネットを通じて、全国の声もよせられ
てきています。
放送のなかで小生のコメントも紹介されていましたが、それに応えてくれ
た形で、地元の方が伊敷団地の概要を話してくれました。 半年前は全く
見も知らぬ一地方の団地が鹿児島の地名とともに身近になりました。そし
てこの団地でも高齢者が多くなっている有り様は全国に共通したものでし
た。 あわせてそのなかで高齢者が元気に活躍されている姿が生き生きと
伝わってくるのは魅力です。
この元気が春の惰眠を覚ましてくれました。