kaeruのつぶやき

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俳人の忌日。

2014-04-09 22:51:13 | kaeruの五七五

 四月一日が西東三鬼の忌日、七日は尾崎放哉で、八日は虚子忌でした。

それぞれのところで触れておけばよかったのですが、通り過ぎて来てしま

いました。いま歳時記を見ましたら、七日は三橋鷹女、今日は野澤節子の

忌日でした。

 私のメモとして、各俳人について記しておきます。

西東三鬼 我が町葉山が終焉の地になりました。1962年です、誕生が

1900年5月15日ですので満62歳に1月半足りませんでした。

 支那街に揺るる焼肉西東忌      /  秋元不死男

 奏でゐる自動ピアノや三鬼の忌   /  三橋敏雄

 

尾崎放哉 戦前の一高から東京帝大に、従妹との禁じられた恋、別れ。

作句、酒、妻と離別、保険会社から馘首、寺男、死ぬまで創作意欲。

生1885・1・20~死1926年。

 放哉忌竹の病む葉を虚空より     /  飯田龍太 

 長塀を猫渉りゆく放哉忌         /  新井道子

 

三橋鷹女 生1899・12・24ー死1972年。「生涯のモチーフは老いと死

の追求」だという。<堕ちてゆく炎ゆる夕日を股挟み>

 鷹女忌やをんなは遺書を書かざりし  /  糸山由紀子

 鷹女忌のすでに出てゐる油虫      /  石原八束

 

高浜虚子 生1874・2・22ー死1959年。数年前妻と鎌倉寿福寺に行った

ら丁度4月8日「関係者以外禁」でした。戒名は虚子庵高吟椿寿居士。小説

「俳諧師・続俳諧師」は割合面白かった。

 欠伸忌とおもうてもみる虚子忌かな   /  京極紀陽

 かまくらへゆつくりいそぐ虚子忌かな   /  黒田杏子

 

 野澤節子 生1920・3・23ー死1995年。俳句との出会いは古賀まり子と

似ている。 節子  われ病めり今宵一匹の蜘蛛も宥さず

        まり子  紅梅や病臥に果つる二十代

 節子の忌花前線のさきぶれに   /  長谷部信彦

 節子忌も花を貫く夕日かな     /  木原寿美子

 

【例句=『角川 俳句大歳時記 春』、『ザ・俳句十万人歳時記 春』より】