大晦日から今日まで在宅でした。在宅介護ではなく在宅医療でもなく正月
中家にいただけの話です。それでも朝3回外出しましたから100%ではあり
ませんがほぼ6日間です。
以前清掃仕事で行っていた高齢者施設(病院)で正月期間帰宅して過ごす
人が何人かいました。そういう人を在宅正月というのでしょう。
もちろん世間ではお正月はもう終り、というわけです。
でも、終っても引きつづき正月状態の人もいるのです。
幸か不幸かkaeruの場合、もうすぐ普段の 「仕事」 が始まりますので、風邪
も歯痛もお正月と一緒にサヨナラですが、ある意味では羨ましい、ある意味では
気の毒なそういう人が多くなっていることに関心を向けていかねばと思います。
今年もらった賀状で一番高齢者は83歳、ひつじ年ですので今年で84歳に
なる私の兄でした。 認知症を発症し薬も服用しているとのことです。 それで
賀状は今年が最後と書かれていました。
賀状に、「小生元気なうちにきて下さい」とありますので、出かけて行こうと思
います。
認知症といえば、このブログで佐藤雅彦さんの本を取り上げたばかりです。
『認知症になった私が伝えたいこと』 2014-12-26
続 『認知症になった私が伝えたいこと』 2014-12-27
佐藤さんの場合の発病は51歳の時、そして認知症に関わる知識を得れば
得るほど自信を失っていったのです。
認知症=出来たことが出来なくなる。
こういう 「方程式」 のうえに認知症対策は組まれているようです。 そして患者
本人はその対策の対象として組み込まれます。
佐藤さんが本のなかで書かれていることです。
≪ 認知症は、世間で言われているような怖い病気でしょうか。
(略)
社会にある認知症に対する偏った情報、誤った見方は、認知症と診断された
人自身にも、それを信じこませてしまいます。
「できる」 「できない」 だけで、人間を語ることはできません。
自分が自分であることは、何によっても失われることはありません。
認知症になると、たしかに不便ですが、けっして不幸ではありません。
(略)≫
さて、この賀状は 良いね、寝正月。 2014-12-31 で紹介しましたが、中
学校の恩師の昨年の賀状です。 実はこの賀状が来ていることを昨年末まで気
がつかなかったのです。 その前年かさらに前の年の賀状に 「来年から賀状は
出せなくなりますので承知おき下さい」 という意味が書かれてました。
そんなこともあり見落していました。
支えてくれる人を頼り、越えられるところを越える、それも自分の力だと思います。
そんなことも含め兄達と語りつつ飲もうと思っています。