ー4ー(24日分)に紹介した写真では、読めないと思いますので「小
林凜さんへ」という小野江小学校六年の担任の草分先生の文章をそ
のまま記します。
《小林凜さんへ
三重県松阪市にある小野江小学校の6年生です。
6年生で俳句を勉強したとき、凜さんの『ランドセル俳人の五・七
・五』を教材に使わせていただきました。いくつかの俳句を抜粋さ
せていただいたのですが、教科書に掲載されている松尾芭蕉や高浜
虚子といった俳人の句より、ずっと興味を持ち、一生懸命感想も書
きました。みんな俳句が大好きになりましたよ。凜さんのおかげで
す。そして、元気と勇気をもらいました。ありがとう。
勉強させていただいたので、感想を手紙にしました。同じ6年生の
凜さんに、みんなが元気をもらって勉強させてもらったことが伝わ
ればいいなと思っています。
うちのクラスは、元気すぎてケンカや衝突もよく起きてしまいます
が、休み時間はみんなで遊んでいます。イジメとか言葉の暴力につ
いても考えさせられました。いろいろあっても、みんなやさしい気
持ちを持っています。
凜さんがうちのクラスに遊びに来てくれたら、みんな大喜びで歓迎
します。遊びに来てもらえたら嬉しいです。
小野江小学校6年担任 草分京子 》
感想文のひとつ
《小林凜さんへ 小野江小学校6年 一丸由衣
私は『ランドセル俳人の五・七・五』の俳句を詠(ママ)んで、凜さん
が虫のことが好きで、こんな俳句を作っているのかなと思いました。
よく読んでみたら、小さくてあまり目立たない虫の気持ちが書いてあ
るので、虫の気持ちになっているんだと気づきました。でも、少し疑
問に思ったのは、「成虫になれず無念のかぶと虫」や「捨てられし菜
のはな瓶でよみがえり」という俳句で、「無念」とか「捨てられし」
とあって、幸せの感情を感じられませんでした。その後、凜さんがい
じめを受けていたことがわかりました。それを知って、「苦境でも力
一杯姫女苑」の意味を理解しました。雨の中、風の中でもくたばらず
力一杯生きているという俳句なのかなと思いました。あまり思いつか
ないような俳句が書いてあってすごいなと思います。私も凜さんみた
いにすごい俳句を作ってみたいです。》