kaeruのつぶやき

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命あまさず 2

2015-04-25 19:31:21 | kaeruの五七五

   『命あまさず』を全部読み終えたわけではないのですが、勘違いに気づきましたので一言ではない、ひと呟きします。

    昨日挙げた例句、

    春疾風屍は敢えて出でゆくも

は、

    綿蟲やそこは屍の出でゆく門

だったようです。

   『現代俳句文学全集  石田波郷集』(角川書店  昭和三十二年発行)は作品の内容で1月から十二月に分けておさめられています。その四月に、春疾風を上五とする句がありました。その前後の句が句集『惜命』からのものでしたが、当然それは四月の内容をもったものばかりで他の季節のものは他にあったのです。

    十一月のなかに「惜命五句自解」があり、綿蟲を上五とする句は他の四句とともに解説されています。

    秋の暮尿瓶*(しびん)泉のこえ*をなす

    病む六人一寒燈を消すとき来

    冬日低し吾と子の間妻急がん

    梅も一枝(いっし)死者の仰臥の正しさよ

 *読みは同じですが文字は違います。スマホで入力していますので該当するものがありません。えもweにあたる文字が出てきません。


   この四句とともに綿蟲やの句の解説があるのです。パソコンが使えるとたぶん尿瓶も元の漢字で表記てきるでしょうし、えもweのひらがなが書けるでしょう。詠み手の記した通り表記すべきだと思います。

   以下は明日に続けられればいいのですが。