九月に入っても暑いです、昼はもちろんですが夜もです。風があれば「さすが九月です、涼しい風が吹いています」などと言って秋風の句など記して「今夜はこれで……」と締められるのですが、暑すぎて何かつぶやいていないと何もする気がなくなりそうで、とにかく扇風機を回しはじめました。
昔は「真夏夜」と言っていました、検索してみたらもうこの言葉はなくなっているんだそうです。夜間を通して20℃以上を「真夏夜」といい25℃以上を「熱帯夜」といったのですが、20℃以上が当たり前になってしまい言葉として使わなくなったそうです。いまは「熱帯夜」だけです、地球の温暖化が一つの言葉を消したのでしょう。
昼間の暑さを示すものとして「夏日」は25℃以上、30℃以上を「真夏日」、35℃以上になると「猛暑日」となるのだそうです。昔は35℃以上になる日が少なかったので35℃以上の日をさす正式な言葉がなかったのですが、2007年4月から正式な予報用語として「猛暑日」が採用された、とのことです。ただ気温の高さでなく厳しい暑さを表す予報用語としては「酷暑」が定義されているのだそうです。地球の温暖化がひとつの言葉の格を上げたのでしょう。
わが部屋の温度が今のところ30.1℃で先ほどより0.2℃下がりました、扇風機を点けた効果ですね。
手と足が分からなくなる熱帯夜 五島高資
吐く息の捨て所なき熱帯夜 原田紫野