kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

縦のものを横にする。

2016-05-04 22:36:25 | kaeruの五七五

 「縦のものを横にもしない」というのは面倒臭がり屋のことです。わが身にとっては慢性病のようなものです。ところが五七五の世界では「縦のものを横にする」ことが広がり出し、何かと議論を呼ぶようです。

例えば、これです、

『現代俳句大事典』(三省堂 2005年11月刊)を開いたら目につきました。

以前、インターネット句会に投句していた頃、

   パスワードharunomegamiと入れてみる

と詠んだことがありました。インターネットでの応募ですから横書きが当たり前で、パスワードの句、これを縦書に書こうという気にはなりません。

   ただ〈 春雨〉の句を横書きにしても

   春雨の三時も過ぎぬ四時近き

と記します。それは「引用等は初出に従う」だけでなく〈春雨の3時〉では俳句にならないと思うからです。

さて、紅雀さんの川柳も来週になっています、「てんがらもんラジオ」での投句はブログを通じてだと横書きが多いでしょう。雑誌「川柳 つばさ」の5月号が届きました、もちろん句のある全頁縦書きです。

  もう一回、さて、として、五七五の横書き誌をはじめるのは俳句界からでしょうか、川柳界が手をつけるのでしょうか「興味は募る」のです。


コンピューターが囲碁を制した。

2016-05-03 20:32:34 | どこまで続くかこのブログ

   最近の「しんぶん赤旗 日曜版」に囲碁棋士の向井千瑛さんのエッセイが載っていました。

これを読んで思い出したのが、これです。

    このブログの  コンピューター棋士の実力  で紹介した本のある頁です。

   そこには【 ここまで(人間とコンピューターと将棋等との勝負)の歴史を整理すると、最初にコンピューターがチェスで人間に勝利し、それから将棋でも勝利しますが、囲碁ではまだまだ人間が優位という段階です。】と書かれていました。

   2014年7月に出版されたNHKカルチャーラジオのテキストで、こう話されているのは工学博士・東京大学名誉教授の月尾嘉男さんです。「こんな早く……」と囲碁のプロも驚いているのですが、工学博士と云う立場の人にとっても予想をはるかに超える早さだったのでしょう。

   最新号の科学誌「Newton」の関連記事によると【 囲碁の人工知能が予想外に強くなっていた理由は、資金力に富むグーグル社が、人工知能を独自に開発していたディープマインド社を2014年1月に買収して、研究開発費を豊富に投入したことで、人工知能の開発が加速したためとみられている。】とのことです。Wikipediaによると買収費は5億ドルだったそうです。


続・俳枕 熊本城。

2016-05-02 21:21:02 | kaeruの五七五

   先日の「てんがらもんラジオ」で向井さんが熊本城は西南戦争の激戦地になり城自体が大きな損傷を受けたと話されていました。この写真に明治初期(1874年)とありますから西南戦争(1877年)前のものでWikipediaに寄ります。セピア色が城の風格を浮き立たせています。

下は今回の震災前の城を空から撮ったもので、Google Mapsに寄ります。

注:写真を拡大してみましたら熊本城の瓦が落ちています、罹災後写したものでした。

⭐︎部分を拡大してみます、

これを19日に撮ってあった熊本城と見比べて下さい。

熊本城を詠んだ俳句の紹介の続きです。

角川版ふるさと大歳時記の『九州・沖縄ふるさと大歳時記』の該当頁です。30日に紹介済みも含まれています。

熊本城

   城壁の鼠かえしに花はこべ      西本一都

   石垣の反りも余寒の熊本城      新   登茂

   旅人に城門開く朝桜                田中法子

   樟若葉師団は失せて城のこる    久米はじめ

   銀杏若葉も谷干城も雨の中       桜庭敏子

   色鳥や肥後一国を俯瞰する       小谷雄二

   熊本の城の銀杏小粒なり          野村   佑

   銀杏散りつくし熊本城は黒おどし    藤浦妙子

   熊本城井戸深々と涸るるなく     加藤武城

   石垣に人のかくるる冬の城        則元   京

   遠くなるほど鮮やかに寒の城     村崎望有子


「再会」の先ヘ。

2016-05-01 21:56:59 | 「真田丸」

   今回の「再会」を見る前に「再会?誰が誰と?」と思い、若しかしたらと思ったことが当たったから、終わってみて「~だったでしょう」と言っても褒められた話ではありません。

   そこで今週の話を来週に向け「再会」は「上洛」の伏線だったということがここで分かります、ということをつぶやいておきます。

これはNHKの「真田丸」のHPでの次回「上洛」の「大あらすじ」です。

終の一文「嬉しい再会が待っていた」とあります。

(HPの全体はこちら、あらすじ 第18回「上洛」 で見れます。)

   以前映画監督の小津安二郎さんの言葉として読んだのか、映画評論家の言葉だったのか忘れていますが「映画の可否は脚本で決まる」とありました。今回の「真田丸」が三谷幸喜さんのシナリオだということに関連して、この言葉を思い出したのですが、今夜改めてその感を強くしました。

  そして、小津さんが死の床にあって城戸松竹社長に語りかけたという「社長、やっぱりホーム・ドラマですね」を思います。「真田丸」が真田家が時代の荒海を行く家族ドラマであることは知られていることですが、それは真田家物語にとどまりません。今夜も秀吉と母親との「家族ドラマ」を見せてくれました。来週の「上洛」も家族再会のドラマを見せてくれるでしょう。

   ここで突然、頭にプロ野球のことが浮かびました。一番いい選手とは出塁してホームに戻ってくる率が一番高い選手でしょう、やはり人生はホームドラマが一番なのです。