kaeruのつぶやき

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「てんがらもん」216回 川柳 人生百態。

2016-05-12 23:53:45 | 「てんがらもんラジオ」

「てんがらもんラジオ」は、「てんがらもん」216回 石神紅雀さん で。

番組で紹介されている川柳はこちらで、

chidoriさんブログ「てんがらもんラジオ」216回 。


「てんがらもんラジオ」としては始まったばかりの川柳ですが、既にこの文芸の魅力に触れています。今回は講師の石神紅雀さんが会長を務めていた鹿児島県川柳協会の「南日本川柳大会」の直後でしたので大会で発表された特選句等が紹介されました。

大会と特選句等については石神さんのブログをご覧下さい。

http://synjyoko.exblog.jp/25776159/

ここで紹介されている句はどれも印象に残るものですが特に、

  百態の修羅をくぐった母の帯   石塚ひろみ

つくられた石塚さんは80歳代の方だそうです。石神さんは紹介しながら格調の高い句だと言われていました。80歳代のご婦人が手にしている母親が締めていた帯、母の生活については自分よりも知っている、それを知っている物への想いが掌に伝わってきます。

俳句に、

  白露や死んでいく日も帯締めて    三橋鷹女

  花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ    杉田久女

があります。

俳句と川柳の違いを考える手がかりがあるかもしれませんが、それよりも五七五という言葉の流れを口にする心地よさと、十七文字で表せる意味と情緒の深さ豊かさです。そして川柳の強みという意味では俳句以上に森羅万象ことごとく対象にしてしまうことでしょう。一言で言えば「向かう所敵なし」の感です。

石神さんのブログには大会でのご自分の句が紹介されていません。大会では総合得点最高でトップ賞でした。

番組で紹介されていましたので、ここでも、

  安全な愛ですひとついかがです    

  乱舞する血よあなたに逢ってから

(聴き取り違いがあるかも知れません)

この句からでも川柳の「無敵性」が伺えるのですが、如何です。


AI (人工知能) と五七五。

2016-05-11 21:05:30 | kaeruの五七五

   囲碁の世界で最強と言われていた韓国のイ・セドル九段がAI囲碁に破れたことは、5月3日につぶやいていたのでした。 コンピューターが囲碁を制した

「ニューズウィーク日本版」誌の最新版が「人工知能は人間を超えたか」の特集をしていました。そのなかにAIの優位性として「先入観と感情が無い」ことをあげています。確かに囲碁を打つ人間には生き物として生理的情報が身体の内外から脳に届いてくるでしょう。碁面に集中している時の脳波の状況などが見られ、AIの動きを可視化して見られれば比較出来るでしょう。

   もしAIが五七五を詠むとしたら、この感情のリズムをどう表現するのでしょうか。そこで試しにこのタブレット(アイパッド)にやらせてみました。これには音声入力機能があります。該当部を押すと、

と問いかけてき、少したつと、

そこで「俳句を詠んで下さい」と話かけると

と、「名月をとってくれろと泣く子かな  一茶」です。

ならば「川柳を詠んで下さい」には、

五七五の世界では人間力がかなり優位のようです。


こだま川柳。

2016-05-10 17:04:44 | kaeruの五七五

   昨日に続き『万能川柳  名作縮濃版 上』から、ですがこれを拾い読みしていると、自然と川柳めいたものが浮かんで来ます。

名作に対して木霊してるのですがこちらは迷作。

上は『名作縮濃版』からの名作(地名名前は略しました)、下はkaeruの迷作です。

早く起き何も得せず早く寝る
三文を換算していて眠くなる

ぼんやりとしていて蝿にとまられた
蝿叩き持つ手に蝿が止まってる

わしは今何を探しているのやら
わしは今何でここに居るのやら

信用をされてあの子に手が出せず
信用をされてあの子の足になり

なんなりと言って下さいカネ以外
宝くじ買ったら聞こうカネ相談

手術前聖書手術後週刊誌
手術前聖書手術後性書

適齢期自分で決めた歳にする
適齢期手取り給与に相談し

あの一円拾っておけば足りたのに
落ちていた十円で飲めた缶コーヒー

夢ならばやればよかった凄いコト
夢ならば死んでもよかったあの人と

ツリーにもためしに短冊つけてみる
靴下におカネ入れてと書くオトナ

こんなおれでもこの世ではオンリーワン
この世では只一組のふたりです

自分の死気付かないのは自分だけ
死にました言ってみたいね棺のなか

神無月貧乏神だけずっと居る
何もない所が良いと貧乏神

お隣が賽銭入れたらすぐ拝む
神様の博愛精神承知した

自販機のすばやく二ヶ所押して見る
自販機で反射神経鍛えてる

混浴と知ってメガネを取りに行く
曇らないメガネが欲しい混浴で

ふるさとへ帰ってきたなと水を飲む
この水が体に合うとふるさとの

やせられる知識は山ほど持っている
やせられる知識を吸収また太り

淋しくて隣の部屋も火を点す
灯を点す自分の影でも人影だ

ストレスも投げ込むように洗濯機
ストレスも汗も染み込む下着類

動かない理由は踏んでる五十円
靴紐を結ぶふりしたカネじゃない

金がいる金がいるいる金がいる
金ない金がないない金がない

老いてなお一寸うれしい夢をみる
老いて見る艶夢は一寸でジエンド


川柳家族。

2016-05-09 21:25:37 | kaeruの五七五

   一昨日の続きです。

   川柳には家族を詠み込んだものが多いようで『万能川柳 名作濃縮版 上』にも “ いろんな「家族」を考える”という章があります。

では、家族というバライティーショウです。

   大将と呼ばれて妻が振り返る                北九州市   三浦奈美恵

   連休の雨を願っている家計                   北九州市   片野広和

   運動会一人の孫に三家族                      新宮   船越雅視

   オレ粗大ゴミならおまえ危険物             群馬   小林達也

   注射以後孫は行き先確かめる                福岡   富岡六男

   スリッパをはけど三歩で脱ぐ間取り         敦賀  小野恵介

   飛行機は座れたかいと聞く婆チャン        渋川   梅沢善二

   そばにいる夫が邪魔なメロドラマ           東京  岩崎静一

   別れなさいテレビに吠える妻の声           青森  尾崎逸平

   可愛い子旅をさせたらもどらない           福岡   荒巻智恵

   共白髪と約束したのに亭主禿げ              土浦   三浦幾子

   人込みを駆逐艦のように母が行く            宗像   星裕子

   一坪の空き地を我が家は庭と呼ぶ            東京   松浦幸平

   祖母ばあちゃんがカードと呼ぶは診察券       取手   岩木一

   子のバットめがけて投げるお父さん         大阪   蠏江婦美子

 

家族万華鏡という感じです。


史実としての「上洛」。

2016-05-09 20:06:32 | 「真田丸」

  「真田丸」関連のブログなどを見てましたら「上洛」について「史実」に触れているものがありました。それには秀吉は昌幸に対しまず家康に属するよう命じ、昌幸は家康に謁見して徳川家臣となり、そのあと上洛して豊臣家臣となったのです、とあります。

   そこの部分を平山さんの『真田信繁』では、まず、秀吉が太政大臣に任じられた(天正十四年十二月)これを機に天皇より賜った豊臣姓を称したことに触れた後で、

【 翌天正十五年一月四日、秀吉は上杉景勝に書状を送り、真田昌幸の赦免を正式に通達し、昌幸に上洛させるよう指示した(『上越』3168号)。(略)

   かくて真田昌幸は、小笠原貞慶とともに上洛し、秀吉に謁見した。その際、家康重臣酒井忠次も同席しており、秀吉は帰国途中、駿府の家康に出仕し、その与力大名となるよう命じた。(略)

   秀吉への臣従を認められた昌幸は、三月十八日、小笠原貞慶とともに、酒井忠次に伴われ駿府城に入り、家康に出仕した。ここに正式に真田昌幸は、上田・真田領と沼田・吾妻領を安堵され、豊臣大名として認定されることになったのである。武田氏滅亡から五年、遂に昌幸は大名となり、自立を果たした。】

ドラマでの展開は平山さんの記している筋です。


こんな日は……。

2016-05-07 22:38:58 | kaeruの五七五

   こんな日は、と書き出せば『折々のうた  三六五』とか『365日で味わう 美しい日本の季語』などを引っ張り出して今日の頁を開き、なにやらかにやらを引用するのは今夜はやりません。

これがありますので、

   何しろ「万能」ですからどんな気分の時でもよく効くのです。

例えば、

   亡き妻のという句を早く作りたい

と詠んで「藤沢」という地名に氏名があります。

こういう思いも及ばない五七五を目にすると、川柳は凄い!と只々恐れ入るだけです。私にはこの人・関某氏の真似は出来ません。

   がんばれと大書きしてある遺言書

この遺言書かなり余力のある時期に書かれたのでしょう、心がけるべきことです。

   番犬のはずがシェパード盗まれる

よほど住み辛い家だったのでしょう、反省すべきです飼い主は。

   遠くから値切る私を見る主人

これ身に覚えがあります、でも大阪のご婦人の詠まれたもの。

   

   句が書いてあるよと名刺返される

どんな句かというと、

   推敲をする気はあるが語彙がない

とか、

   これぐらい下手なんですと傘ゴルフ

とか、

    贅沢な会社だ俺が電話番

なんかでしょうか。

お後は宜しい様に。 


「てんがらもん」215回 円ブリオが縁で。

2016-05-06 23:36:33 | 「てんがらもんラジオ」

   今回のゲストのお話を聞けずに終わってしまうかと思ったのですが、ゲストの大迫さんの肩書の「円ブリオ」を知りたいと思い検索しました、そして見た読んだ結果、

貯めていた小銭から1円を出して数えたら80円を鹿児島へ送ろうと思うようになったのです、直接にはこれです。

「円ブリオかごしま」のfacebookです。このなかに動画があります、

1年ほど前にMBCで放送されたものです。

「円ブリオかごしま」のfacebookはこちらで、

https://www.facebook.com/embryokago

動画は48秒です。

1円は資金としてはまことに微力です、でも無力ではないということを実感できます。それを必要とする人がいます、その人にこれを届けてくれる人がいます。そして必要な資金の一部になります。

村永さんへ、まず80+2円を切手で送ります。あわせて引出しのなかにある切手も一緒に送ります。お世話かけますが、「円ブリオかごしま」に届けて頂ければ有り難いです。


共感疲労。

2016-05-06 21:12:40 | どこまで続くかこのブログ

   「3・11」のとき中学2年生だった孫のことですが、当時テレビをなるべく見ないようにしているのだ、ということを聞きました。毎日毎時間映し出される映像に心が参っていたのです。そういう気持ちを理解できない爺だった私は「現実を見なければ」などと言ったのですが、元保母の婆は「見ているだけで疲れるのよ」と言いました。感受性の鋭くなる年齢だったし、当時の状況は全国的に他人事ではない有様でしたから、耐えなれなかったに違いありません。

  その時「共感疲労」という言葉を知ったのかのちに何かの機会で知ったのか覚えていませんが、今日お会いした人の話から改めて検索してみました。「3・11」当時のものです、    

  今日の方もテレビなどを見たくなくなるのが現地の人に申し訳ないようで、気持が落ち着かないのです、と言われていました。


二兎を追う者一兎も得ず。

2016-05-05 22:44:22 | どこまで続くかこのブログ

   このタイトルは今日のブログのことです。主人公が蛙ですから、兎ではなく二虫とか二匹の虫とかいうのが正しのでしょう、その辺は適当に。

   兎の数え方は羽というのだそうで、鳥でもないのにとおもうのですが。そこで一羽めの兎は、これです。

鎌倉の鶴岡八幡宮での「菖蒲祭」です。

この「菖蒲祭」については、

   毎年の神事なのですが、私は始めて、誘ってくれた逗子のご婦人達もはじめてだったそうです。この人達が10月に逗子の神武寺についての講演会を計画していて、その準備の過程で今日のことを知ってそうです。是非写真に撮っておきたいということで写真機を持って来てください、の条件付お誘いでした。

   この案内にありますように境内の舞殿で各種の舞が奉納されました。タブレットでも録画しましたがこのブログではアップされませんのでその形だけでも、

   今夜中に写真等を整理して、と急いぎつつ「てんがらもんラジオ」を視聴しようとして、二兎を追ってしまいました。明日はしっかり一羽づつつかまえましょう。

今日の「てんがらもんラジオ」はこちらで、

   「てんがらもん」215回 大迫蓉子さん  

発信元不調で16分ほどで視聴できなくなってます。