花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

三菱一号館美術館「プラド美術館展」を観た(2)

2015-10-12 00:45:31 | 展覧会

(1)で書いたヒエロニムス・ボス《愚者の石の除去》感想文の続きになるのだが、会場で観ながら、外科医のロート帽子頭の左後方に見えるのは、もしや?!…と気になった。公式サイトのルーペで確認したのだが、「 Π 」に見えるのは、もしかしてブリューゲル《絞首台のかささぎ》と同じ「絞首台」なのではないか?? 

ヒエロニムス・ボス《愚者の石の除去》(1500-10年)の一部拡大

ピーテル・ブリューゲル《絞首台のかささぎ》(1568年)ヘッセン州立美術館 

それと、作品が円の中に描かれているのは…もしかして、ボスの円が目であり地球であるという観点からすると、愚者の世界そのものということになるかもしれないなぁと思った。

美術ド素人の私にとって、ヒエロニムス・ボスの世界はワンダーランドのような気がする(^^;;