国立西洋美術館で「クラーナハ展」再見の後、久々に常設展を観た。「カラヴァッジョ展」でマンフレディ《キリストの捕縛》が新規所蔵されたことは知っていたが、バスケニス《楽器のある静物》を観て少し驚いた。もちろん、バスケニスらしい埃まで描いてしまう精緻な描写が際立つ良品であると思う。
エヴァリスト・バスケニス《楽器のある静物》(1660年代後半)国立西洋美術館
以前観た「シルヴァーノ・ローディ・コレクション展」でも良く似た作品があった。で、西美のサイトで来歴を見たら...やはりローディ・コレクション経由だったのね!!
で、実は『聴覚のイコノグラフィア』(ありな書房)を読んでいたのだが、第5章エヴァリスト・バスケニス「楽器の静物画」で紹介されていたモノクロ図11《緋色のダマスク織の上のスピネットと四種の弦楽器》(1660年代後半 個人蔵)(P171)に良く似ているのだ。
ということは、モノクロ図も同じこの作品だったのだろうか???
(ちょっとだけ編集しました)
あの、ガルゾーニのイチジクの絵は約36万ドルだったようです。
上野の西洋美術館は静物画は、良い物を集めていると思います。ダウのシャボン玉を吹く少年 とかダヴィッド=セーヘルスのガーランドとかは、昔から西洋美術館の最高作品と評価しておりました。
ただ、ちょっと前買った スペインの静物画はいただけなかったなあ。
http://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/56e2568e26c4aa5b86130ebfaae41df5
約36万ドル・・・もしもお金持ちだったらなぁ...と思ってしまいます(^^;;
で、山科さんのブログで、このバスケニス作品の高額さに驚きました(・・;)。普段、美術館では作品の価格など知らずに観ていますが、やはり優れた作品はそれなりの金額なのですねぇ。
それにしても、西美も凄いなぁ~(^^;;。山科さんのおっしゃる通り、西美の静物画の質の高さは眼の喜びですね(^^)