最近は小説の類は全然読んでおらず、読むとしても美術書が多くなっている。ところが、偶然、塚本邦雄の小説が文庫化されていることを知った。
・塚本邦雄『十二神将変』(河出文庫)
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309418674/
・塚本邦雄『紺青のわかれ』(河出文庫)
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309418933/
以前にも書いたと思うが、私は昔から塚本邦雄の短歌よりも小説の方が好きであり、あの!知る人ぞ知る絢爛玲瓏たる小説が文庫化されたことは実に喜ばしい。
しかし、問題は、題名からにして旧漢字ではなくなっていること!!塚本世界が薄っぺらくなってしまうよ!! それに、装丁も気に入らない。塚本家は政田岑生氏に対して遺恨があるようだが、装丁家としての政田氏は良い仕事をしていると思う。
文庫本をまだ手に取って見たわけでない。中身の方も旧漢字旧仮名遣ひではなくなったのか?不安ではあるが、とりあえず書店チェックをしてみたいと思う。新漢字新仮名遣いになっていたらガッカリだわね。
※ご参考:デューラー木版画からの引用